はじめに
コロナ感染が全盛期の頃から、マスク着用のせいで絶大的に増えていた症状が、「食いしばり」や「歯ぎしり」のお悩みでした。
感染症が落ち着き、食いしばりの症状もやや減少傾向ですが、
整体院にいらっしゃる患者さんの中には、食いしばりで悩んでいる方が少なくありません。
多くの食いしばりや歯ぎしりはストレスが原因といわれていますが、
今回はストレス発散以外での対策を3つほど紹介します。
食いしばりにお悩みの方、是非、参考にされてください。
食いしばりがひどい肩こりに悩む20代男性Kさんの改善ケース
食いしばりや歯ぎしりが原因の首肩こりに悩んでいた20代男性のKさんは、
バランス整体院で3回の整体をしながら、アドバイスされた食いしばり対策を続ける事によって、
首肩こりが気にならなくなるまで回復することができました。
Kさんは20代会社員、動画編集がメインのお仕事。
仕事に集中するタイミングや、ストレスを感じると、食いしばってしまう癖があったようです。
食いしばりや歯ぎしりをしてしまうことによって、首の前の筋肉(斜角筋)が緊張し、首肩こりを発症させます。
更に、Kさんの場合は、長年の食いしばりが習慣化していたことによって、腕が慢性的に重だるく、時には痺れを感じ、顎のエラは太く発達してしまっている状態でした。
その状態での首肩こりや、腕の重だるさ痺れに耐え切れなく、通院されたとのこと。
触ってみると過剰に発達している首の前の筋肉、そして、それを軽く押すだけで腕の痺れがでてきましたので、数秒で食いしばりが原因だと疑いました。
この腕の症状名は胸郭出口症候群の可能性が考えられます。
首の筋肉を緩めるように整体を行い、症状は緩和しましたが、徹底的に治すことを考えると、普段の食いしばる癖をどうにかしなければなりません。
実は、整体の治療だけでは、食いしばりの癖を完全に無くすことはできません。
なぜなら、ストレス発散のために、食いしばりや歯ぎしりが行われるためです。
患者さん本人の努力(スポーツでストレス発散など)、セルフケア対策も必要です。
Kさんには、整体での施術後、ご自身で3つのセルフケアを同時進行で行っていただき、
3回程の通院で、気にならない、仕事や日常生活に集中できるまで回復することができました。
腕の痺れは完全に落ち着きましたが、日によって首まわりの疲労感があり、顎のエラの太さは残っている状態です。
その点は治療期間がどうしても長くかかります。
食いしばりの症状は、生活習慣にも依存するものなので、
8割楽になった後は、2,3週間に1度のペースでメンテナンスケアすることをオススメしています。
対策1 舌先を前歯で噛むこと
対策の1つ目としては、『舌先を前歯で噛むこと』です。
軽く意識的に噛むだけでも、完全に嚙み合うことができなくなり、食いしばりの対策になります。
これは、上下の歯が合わない状態をつくることによって、
噛む筋肉(主に咬筋、側頭筋、斜角筋)に力が入らなくなるため、食いしばりを防ぐことができるからです。
舌先を前歯で軽く噛んで、歯を噛もうとすると舌が挟まっているお陰で上下の歯がかみ合わなく、顎や側頭部、首の前の筋肉に力が入りません。
食いしばりは無意識におこなってしまうものなので、対策としては、舌先を前歯に挟んでおくことを無意識におこなえるとベストです。
舌先が痛いという場合は、舌先を上あごまで乗せて、舌の中央ぶ厚いところを挟むようにしても効果的です。
対策2 口を少し開け続ける習慣
対策の2つ目は『口を少し開け続ける習慣』を身に着けることです。
口が少し開いている状態は、1つ目の対策同様、上下の歯が噛み合わなくなり、食いしばりを防ぐことができます。
口を開く目安としては、大きく口を開けると耳の下がボコッとへこむのですが、このへこみがでない程度までの口の開きがベストです。
この耳の下のへこむ部分は、顎関節といわれる関節で、口を大きく開くと動く関節です。
この顎関節が大きく動いた状態が続くと、顎が疲れてしまうので、へこまない程度に開きましょう。
主に、舌先を前歯で挟む対策と効果は同じですので、自分に合う方の対策を行ってみてください。
対策3 寝ている時のマクラを低くする
最後の対策として『寝ている時のマクラを低くする』ことです。
これは、主に夜間の寝ている時に大きな効果があるのですが、
低い枕をつかって、顎先が上を向くように寝る事によって、歯が噛み合いにくくなり、食いしばりを防ぐことができるためです。
マクラの位置としては、頭の後ろのでっぱりよりも首の付け根よりにマクラを置いてあげると、より楽に顎先が上を向くように寝ることができます。
どうしても、デスクワークなどの顎を下に引くような姿勢は、自然と上下の歯が噛み合った状態をつくってしまい、食いしばりを行ってしまいます。
寝ているときには、無意識に歯ぎしりといったものも起きやすく、食いしばるタイミングも多くなってしまうので、
枕を低くして、歯が噛み合わない環境をつくり、食いしばりを防ぎましょう。
しかし、首痛や寝違えで痛みが出ているときは、マクラを低くすると悪化するケースがありますので、この方法は避けてください。
おわりに
今回は食いしばりの3つの対策を解説していきました。
私が診させて頂いた患者さん方も、3つの対策を行いながら、整体を行っていく事で、
食いしばりによる悩みが半減、又は、解決できています。
改めていいますが、食いしばりの根幹はストレスになりますので、その根っこのストレス発散も忘れずにおこなってみてくださいね。
中には、仕事中に、ガムを丸めて奥歯に挟んでセットし、そのガムが潰れないように食いしばるのを意識することによって、食いしばりを防いでいた患者さんもいました。
是非、皆様も自分に合った食いしばり対策を行ってみてください!
長期の食いしばり対策を行うことによって、お顔のエラ部分も数年単位ですが、
細くなり美容小顔効果も期待できますので、いろんな変化を楽しみながら対策していきましょう。
即効性のある食いしばり対策ケアを行いたい、食いしばりに悩んでいる方は、
大泉学園で唯一の【首肩こり頭痛の専門院】バランス整体院に一度、ご相談ください。
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