はじめに
肩がまったく動かなくなってしまう五十肩ですが、私の臨床上の経験だけでも、
「肩を挙げると、肩に引っかかりを感じて、肩の前が痛いことが長年続いています」
そんな、肩関節の動きに慢性的な肩の引っかかりがある方に、五十肩は多発する傾向があります。
肩の動きがすさまじく制限されてしまう五十肩ですが、経験した方ならご存じのとおり、
完治まで、治療やセルフケアをしながらでも、半年~数年間はかかってしまう重症なものです。
当てはまる方や、
「私、五十肩かも・・・!?」
そんな不安を抱えるかたは、
この記事に記されるセルフケア体操3つを、是非、試してください。
完全に五十肩になってしまう前に、未然に防げるケースもあります。
もちろん、五十肩になってしまった方のリハビリにも応用できる記事内容となっておりますので、最後まで閲覧くださいませ。
慢性的な肩こり違和感を放置後、五十肩になってしまったMさんの症例
慢性的な肩こりや、肩の引っかかり感を放置後に、右肩が五十肩になってしまった50代女性のMさん。
最初は朝起きた時だけ、肩の動かしにくさを感じていたそうです。
Mさんは、寝る時に枕をしないで、右を下に横向き寝をすることが多かったとのこと。
この寝姿勢によって、右肩が自分の体重でつぶされてしまい、肩関節が前に押しだされることで巻き肩になり、肩の可動域が右だけ悪い・・・
といった状態にも関わらず、両肩を無理やり挙げ、回すような体操を繰り返していたとのこと。
右肩だけが何度も引っかかり、肩の前が慢性的に炎症を繰り返している可能性が考えられます。
Mさんは、肩の前に痛みが強く走るときだけ当院にご来院。
枕の使用アドバイスや症状が強くなるまえに通院を促してみても、あくまで痛い時にしかご来院されませんでした。
「何度も肩関節が巻き肩や猫背の影響で、引っかかりを繰り返すと、肩関節の前で炎症がくり起こされることにより、
それに耐えるために石灰化や、組織の肥厚、癒着がおきてしまい、五十肩になります。
そうならないように、一度、肩関節がしっかり整って安定している状態で、かつ、炎症が治まるまでは通院がんばってみてくださいね。
できれば、肩のアイシングや、枕をつかって寝てください。」
その時、何度も伝えていたアドバイスです。
そして、ついにMさんが通院し始めてから、肩の痛みの寛解を繰り返していた半年後、
Mさんの肩はまったく動かなくなり、五十肩になってしまいました。
本人曰く、「いつもの動かしづらさ、痛みではない。徐々に動かなくなってきた」とのこと・・・。
結帯動作(手を背中にまわす動作)がまったくできなくなっていました。
私もつよく肩の整体を試みましたが、まったく動かず・・・。
まさに慢性的な肩こり、繰り返しの肩の引っかかりが、五十肩になってしまった瞬間でした。
そんな五十肩にならないための予防対策3つをご紹介します。
この五十肩になってしまったMさんもその対策を、リハビリ的におこなうことによって、早期改善につながっています。
- 五十肩になってしまうのではないかと不安な方
- 過去になってしまって二度とあんな思いはしたくない方
- 五十肩になって早く改善したい方
そんな方に是非、参考にして頂きたいです。
セルフケア体操1 壁立てふせ運動
肩を挙げるときの引っかかりを予防する対策として、「壁たてふせ」運動をオススメしています。
この壁たてふせを行うことが、なぜ、五十肩の予防対策になるかというと、
胸が張れるような形をつくることによって、肩関節の位置が正しく矯正され、肩のうごきが正常にもどり、肩を挙げたときの引っかかりが軽減するためです。
通常の腕たてふせでも、おなじ効果があるのですが、より簡単に、場所を選ばずに
自分のタイミングできるので、私はこれをオススメしています。
もうすでに五十肩の方は痛みをともなうことがありますので、
リハビリ的に行うときは、痛くない範囲で行ってみてください。
セルフケア体操2 肘を曲げて肩回し体操
次の五十肩の予防対策として、肘を曲げて「肩回し体操」があります。
この体操をおこなう効果は、肩関節を可動域最大に動かすことで、
本来の肩の正常な動きをとりもどしつつ、関節の癒着をはがすことを目的としています
コツとしては、肘を完全に折りたたみ、肘で丸い円をえがくようにおこなうことです。
肩の負担が最小になり、より痛みがぶり返すことなく安全に肩回し体操をおこなうことができます。
肩の引っかかりや、動かしにくさを感じている方、五十肩になってしまった方のリハビリにも有効です。
こちらも五十肩になってしまった方は、痛みをともなうことがありますので、痛くない範囲でおこなってみてください。
セルフケア体操3 肩甲下筋マッサージ体操
最後の五十肩の予防対策として、自分の脇の下をつまんで行う「肩甲下筋マッサージ体操」があります。
この体操をおこなう効果は、脇の下は肩甲骨と繋がっているので、
脇下をつまんで肩を後ろに回すように体操を行うことにより、
肩甲骨の動きが、続いて肩の動きも回復、五十肩の予防対策、リハビリにつながります。
コツとしては、脇の下をつまむ時に、肩甲骨の前を親指で押す感じで行うことで、効果がよりでます。
肩甲骨の前には、もちろん筋肉(肩甲下筋)があり、ここを手でつまんで、肩を回してマッサージしてあげるイメージで行うと効果的です。
肩甲下筋には、肩甲骨を動かす作用と、肩を内側に捻る作用もあります。
この筋肉がマッサージされることによって、巻き肩予防にもつながります。
この体操はつまんだ脇部分が痛いのですが、痛みを我慢して行うとより効果がでます。
肩を後ろに回すときに、脇ではなく肩関節が痛い場合は、肩回しの幅を小さくしてみましょう。
まとめ
今回は五十肩にならないように事前にセルフでできる予防対策
壁たてふせ運動、肘を曲げて肩回し体操、肩甲下筋マッサージ体操の3つを紹介させていただきました。
当院で五十肩の再発率を抑えることのできた、
五十肩の早期改善に向けてのリハビリにも応用できる予防対策です。
気になる項目は、是非、繰り返しチェックしてみてくださいね。
少し肩が挙がらない、引っかかり感があるだけで「私って五十肩かしら?」そんなお話をうかがいますが、まだ、その肩は五十肩ではないケースがほとんどです。
実際に五十肩になってしまったら、本当に少しも動かなくなりますし、つよい痛みをともない、
整形外科や治療院に通っても半年から数年は治るまでに時間がかかってしまう重症症状です。
当整体院は、そんな、肩の引っかかりや、肩こり、五十肩そのものを、
整体ではやく治すことを得意としている大泉学園で唯一の首肩こり頭痛の専門院です。
五十肩でお困りのかたは、一度、ご相談ください。
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