腰の変形症になってしまった・・・Aさんの抱えていた危険サイン3選
ある日通院された、強い腰痛と、足のしびれをかかえる50代女性のAさん。
整形外科にて、手術でしか治らない腰の骨の変形症『腰部脊柱管狭窄症』とAさんは診断されたそうです。
そんなAさんが腰の変形症になるまでの、
20年前から抱えていた慢性腰痛『危険サイン3選』とその対処法を解説していきます。
『腰部脊柱管狭窄症』はいわゆる腰骨の変形症、
沢山の神経が走る腰の「脊柱管」という穴が狭くなるように変形してしまうもので
狭くなることで神経が圧迫されてしまい、様々な腰の症状を引き起こします。
手術をして成功しなければ腰の変形そのものは一生ものになってしまうといわれています・・・。
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狭窄症になってしまうと、ケアやリハビリをしない限り
- 長く歩けなくなってしまう
- 雨が降るたびに腰が痛い
- 急な強い腰痛に悩まされる
- 足がしびれる感じがする
上記のような症状に悩まされ続け
正に健康寿命を失うことになってしまいます。
多くが慢性的な腰痛を、長年放置してしまうことによって、
腰のすべり症、椎間板ヘルニアから続いて発症してしまうケースがほとんどです。
変形症になってしまう前に!!
慢性腰痛の方に共通した危険サイン3選を
Aさんの体験談と交えて解説していきます。
危険サイン① ずっと座っているとお尻や腰が痛い
Aさんが初めて感じたサインは、長時間、イスや地べたに座っていると、
今までにない鋭い痛みをお尻や腰に感じるようになってきたことです。
これは、ふんぞり返って座ったりしたときに、
仙腸関節という腰の関節にストレスがかかること、
そして、殿筋(お尻の筋肉)の低下によって、臀部のクッション性が無くなることで、
座っているときに坐骨神経が圧迫されてしまうことで、痛みがでてしまいます。
筋力低下のせいで出てくる症状です。
尾骨を支点にふんぞり返るように(骨盤を後傾させて)座ると、
仙腸関節が開くような形になってしまい、骨盤と腰椎が不安定になり、
その無理なバランスをとるために腰が緊張し、腰痛を引き起こします。
そして、どうしても、年齢を重ね、運動をしなくなると殿筋(お尻の筋肉)が低下してしまい、
お尻のクッション性が無くなることで、座った時にちょうど坐骨神経が圧迫されることがあります。
座っているときにお尻や腰に違和感を感じるときは、
座り姿勢や、殿筋(お尻の筋肉)の低下をうたがいましょう。
このタイプの腰痛が慢性的になると
長い目で見た時に脊柱管狭窄症の原因となることもあります。
対策
簡単な筋トレを生活のルーティンに入れ込むのがオススメです。
理想は1日スクワット(ハーフでもフルスクワットでも可)を
20回~30回を何セットかに分けておこなっていき、
1日100回はよゆうでこなせるようになることです。
ハーフスクワットでも、フルスクワットでもかまいません。
サイクリングなどもおすすめです。
より自分に合った、長い期間つづけやすい筋トレを選ぶのがいいです。
危険サイン② 痛くて腰が反らせない
Aさんは次第に『痛くて腰が反らせない』ことが増えてきたとのことです。
これは、腰の骨の関節(腰椎)が炎症を起こしてしまい、
腰を反らすような動作をおこなうことで、
関節の炎症部分が圧迫されて痛みがでてしまっているためです。
原因はさまざまですが、今回のAさんのケースですと、
腰の仙腸関節のゆるみ(骨盤のゆるみ)があり、殿筋(お尻の筋肉)が低下してきてしまっているせいで、
股関節がうまく扱えなくなっていたのが原因の可能性だとが考えられます。
つまり、腰を反らす動きをおこなうときに、股関節の動きが連動せずに、
腰の骨の関節のみにダメージがかかりすぎたことが大きな原因だと考えられます。
他には、
- 背中の動きが固すぎる(猫背姿勢)
- 重い物を腰を反らすようにして持ち上げる
- 準備運動をせずに急な運動
上記が原因になってしまうこともあります。
腰を反らす動きが痛くてできないことで、背中と腰が丸まり、
腰の脊柱管に圧迫が加わることで「脊柱管狭窄症」につながることがあります。
この痛みがあるときは、我慢して放置せずに、なるべく早く解決するのがオススメです。
対策
猫背のような丸まった姿勢をとり、痛くない姿勢や動きをし続けることです。
また、なるべく『保温』と『安静』、
そして、『腰のコルセット』をつかって、腰を固定してあげることがおすすめです。
なぜなら、とにかく痛くない姿勢や動きをおこない、
腰の炎症を早くおさめることで、反らすと痛い腰痛は落ち着くからです。
今回のAさんは
『背筋が伸びたキレイな良い姿勢をすれば治るに違いない』
と考え、腰が痛いにも関わらず、ムリに背中腰を反らすようにして生活し続けたそうです。
キレイないい姿勢が必ずいいとは限りません。
腰痛は「痛っ」という動きをすればするほど
腰の炎症が悪化し、痛みもひどくなれば、長引いて慢性化します。
慢性的な腰の炎症は、ぎっくり腰を引き起こしたり、
繰り返すことで変形(脊柱管狭窄症もそうです)してしまうこともあります。
今回の反らすと痛い腰痛にかぎらず、痛みがあるときは、
なるべく痛くない姿勢や動きをとり続けることが、
はやく炎症を落ち着かせ、早期回復につながる対策です。
危険サイン③ 何度もぎっくり腰を繰り返している
Aさんは『いつかそのうち治るだろう・・・』と考え我慢していた腰痛の痛みが、
次第に強い痛みになる『ぎっくり腰』になってしまい、しかもそれを繰り返していたとのこと。
ぎっくり腰はいわゆる『腰のケガ』で、
腰の筋肉・靭帯・関節どれかにキズができてしまっている状態で、
しっかりとキズ口を治していかないと、ちょっとした動きで再発をくり返すことがあります。
このぎっくり腰をくり返すことで、腰の骨の関節(腰椎)や、
関節のクッション(椎間板)に慢性的にダメージが加わることによって、
腰のすべり症や、椎間板ヘルニアや引き起こし、それでも放置してしまうと
最終的には『腰部脊柱管狭窄症』といった変形症になり、一生ものの腰痛になるリスクがあります。
痛くてもAさんには『いつかそのうち治るだろう・・・』という考えがあり、
しっかり治さずにぎっくり腰を繰り返して、しまいには脊柱管狭窄症になってしまいました。
ぎっくり腰はしっかり治せば、くり返さない症状です。
慢性的になって、手遅れになるまえにしっかり治していきましょう。
対策
コルセット着用し、2週間はなるべく安静にする時期を作ることがおすすめです。
整体院や治療院でプロに任せることも一つの手でしょう。
ぎっくり腰で腰が痛いのに、普通に動いてしまうから再発をくり返してしまいます。
一度、ぎっくり腰をしてしまった時は、2週間ほど痛くない時期が続けば、
その時のぎっくり腰の原因はほぼ完治します。
逆に2週間以上、痛みが続くぎっくり腰は、まず重症です。
当院でもぎっくり腰の治療は得意としていますので、
早く治したい方や、2週間以上の痛みが続く方は早めにご相談ください。
まとめ
今回の『腰部脊柱管狭窄症』の変形症は、
手術でも100%治るとは病院側で断定できない症状のようで、
たとえ成功したとしても再発のケースもあり、一生ものになってしまう可能性が高い病気です。
慢性腰痛の『危険なサイン』が一つでも当てはまる方は、是非、対策をおこなってみてくださいね。
もし、仮に腰部脊柱管狭窄症になってしまったとしても、変形は整体で治すことはできません。
しかし、出ている症状や痛み(足がしびれる感じがする、長く歩けない、腰痛を感じる)を、
緩和させ、そして、その状態を持続させることはできます。
改善には時間や日数がかかる見込みですが、お力になれます。
具体的には、3~4回の施術で症状の緩和が感じられ、
5~6回目で症状緩和の軌道に乗り、高い水準で腰痛が楽に感じられるはずです。
それを維持するのに定期的にメンテナンスという方が多いです。
腰部脊柱管狭窄症までなってしまった方。腰痛にお悩みの方は、1度、当院へご相談ください。
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