初めに
家事や育児で休む時間が無い、早く腱鞘炎を治したい方、
長年腱鞘炎に悩まれている方に読んでいただきたい内容です。
治る期間の短縮、腱鞘炎のケアにも繋がり、お力になれるかと思います。
近年、子育て夫婦の人口が増えてきている大泉学園、石神井公園等の練馬区エリアで、
グーグル検索ワード上位にあがる「腱鞘炎」。
どうしても治るまで長い時間が掛かる腱鞘炎ですが、
多くの腱鞘炎の方に共通している首肩こりからくる原因の内の一つが、
私が10年ほどの治療臨床活動で腱鞘炎の整体治療を行ってきた中で見つかりました。
腱鞘炎とその最悪の予後の解説、多くの腱鞘炎患者さんに共通した首肩こりからくる原因、
そして、そのセルフケアの順で解説していきます。
腱鞘炎経験者の方は是非、最後まで閲覧下さい。
腱鞘炎の種類
臨床で多くみられる腱鞘炎には大きく分けて二種類、
手首に現れる「ド・ケルバン病」、手の指に現れる「ばね指」があります。
やはり、家事育児等に勤しんでいる方に、手の指や、手首の腱鞘炎で悩める傾向が多くあります。
腱鞘炎は所謂オーバーユーズ(使いすぎ)で起こるもの。
治るまで安静が有効とされていますが、家事育児に日常生活で休む暇なく、
安静にできず、長期に渡って苦しむ事が非常に多い症状です。
ド・ケルバン病
ド・ケルバン病は、別名を狭窄性腱鞘炎といい、
親指と手首をつないでいる(親指を大きく広げると、手首に出る)2本の腱「短母指伸筋腱」「長母指外転筋腱」と、
この2本の「腱」が通る2cm程度のトンネル状の「腱鞘」が繰り返し擦れてしまう事によって
炎症を起こし、手首の親指側に痛みを生じさせる腱鞘炎です。
下のイラストの親指側の手首が痛くなるのがド・ケルバン病です。
頻繁に子供を抱き上げるお母さんにも多いのが特徴です。
ばね指
ばね指は、別名を弾発指といい、指の腱鞘炎です。
指の「腱」が通るトンネル部分「腱鞘」が繰り返し擦れて炎症が起き、
手のひら側の指の付け根、関節に痛みが生じます。
そのまま放っておくと腱や腱鞘が腫れて、腱が腱鞘に引っ掛かる事によって動かなくなり、
ばねのようなカクッカクッとした動きが見られるようになります。
下のイラストのような指の個所で痛くなり、引っ掛かるようになります。
上記の二つの腱鞘炎、いずれにしても長時間放置してしまうと、治るまでの期間が長くなってしまう傾向があります。
そして、ばね指に関しては指の引っ掛かり感が強ければ強いほど、
腱鞘に擦れる腱の部分が大きくタコのように腫れてしまい、
難治な状態になりますので腱鞘炎は早めの来院とケアをオススメします。
多くの方に当てはまる腱鞘炎の治りにくい原因は胸郭出口症候群
また、腱鞘炎を患っている方で以下の症状が該当しませんか?
- 腱鞘炎側の腕が重だるい感じがする。
- 腱鞘炎側の手で吊革に捕まっていると痺れる感じがする。
- 腱鞘炎側の手が痺れる。
- 腱鞘炎側の手で吊革に捕まっていると痺れる感じがする。
- 腱鞘炎側の首、肩周りが凝っている。
1つでも当てはまる場合は胸郭出口症候群の可能性が高く、
これは患側の血行不良を起こしてしまう事により、腱鞘炎を引き起こしやすくしてしまう症状、
そして、血流の悪さが代謝を悪くさせてしまい、腱鞘炎の治りの悪さを助長させてしまう事に繋がる場合があります。
この胸郭出口症候群は、普通の首、肩こりと勘違いしてしまっている方も多く、見逃しやすい症状です。
こっている側の腕全体が重だるい特徴があったりするので、
腱鞘炎側の胸郭出口症候群の疑いも忘れずに治療に専念しましょう。
現に、腱鞘炎を訴える方の8割がこの症状を抱えていて、私も整体治療においては、
患部のみではなく、血行促進を図るため、胸郭出口症候群の治療も同時に行っていき、
腱鞘炎が治りやすい環境を整えるようにして、早期回復を目指しています。
胸郭出口症候群とは
腕に走る神経や血管は、胸郭出口と呼ばれる部分を通って、
脳から神経が、心臓からは血管が腕に向かって走行しています。
胸郭出口には大きく3か所程、狭くなる部分があり、
そこで 神経や動脈が胸郭出口で圧迫された状態が、胸郭出口症候群です。
胸郭出口の狭くなる部分としては、以下の通りです。
①斜角筋と呼ばれる首の筋肉で部分(斜角筋症候群)
②鎖骨と肋骨の間(肋鎖症候群)
③小胸筋と肩甲骨との間に構成される部分(小胸筋症候群)
胸郭出口症候群はなで肩である女性や、重いものを持つ習慣がある方、
胸周りの筋肉が発達している方に多発しています。
近年、非常に多くなっているのが、この感染症でマスク着用頻度が上がることによって、
呼吸の吸気時に第一肋骨を引き上げて息を吸うために使われる斜角筋が異常緊張をきたし、
①の斜角筋症候群型の胸郭出口症候群患者さんが急増しています。
セルフケア
胸郭出口症候群を患っているタイプの腱鞘炎に悩める方は、
ご自身でも行われている腱鞘炎のセルフケアに重ねて、
次の胸郭出口症候群のセルフケアも2つも同時に行うのがオススメです。
腱鞘炎部分の血流がいい環境の状態で、腱鞘炎のセルフケアを行うことによって、効果が何倍も良くなります。
①直接首を暖める(温シップ、ホッカイロ、タートルネック等の衣服)
胸郭出口症候群は簡単にいうと、神経や血管の絞扼症状、所謂、血行が悪い状態です。
その血行不良を緩和させるために、直接首を暖めてしまうのも効果的です。温シップを貼り付ける、ホッカイロを首に使用するのもありです。
マフラーや、タートルネック等で首周りの保温を行うのも有効的です。
斜角筋症候群型の胸郭出口症候群の方はストレスが原因による
歯ぎしりによっても引き起こされやすいので、
ゆっくり湯舟につかる等、リラックス効果のある暖めを行うのも有効的です。
②斜角筋、鎖骨の下、小胸筋を自分の指でマッサージ
原因となってしまっている斜角筋、鎖骨下、小胸筋を自分の指でマッサージして、
直接血液の流れを良くしていくというセルフケア方法です。
押す強さは痛気持ちいいくらいの強さ、斜角筋、鎖骨下、小胸筋を押すと
手先まで響く感じがすると、より一層有効です。
ゴリゴリ押すのが苦手な方は、斜角筋、鎖骨下、小胸筋いずれかを痛気持ちいいくらいの強さで押して静止してみてください。
押した側の腕の血の気が引く感じがわかると思います。
血の気が引いてきたら一気に押した指を離してもらうと、
血液が流れるような感覚が腕に走り、腕全体が暖かくなります。
そこまで出来たら、腱鞘炎部分の血流は確実に良くなっています。
まとめ
この度は大泉学園の腱鞘炎に悩んでいる皆様へ向けて、記事を書かせて頂きました。
腱鞘炎のセルフケアを個人で何度も繰り返し行っている方も少なくはないはずです。
頑張って指のセルフケアをしているのに全然治らない・・・
そんな方は一度ご自身の「胸郭出口症候群」を疑ってみてください。
必ず、治りがスムーズになるヒントになります。
胸郭出口症候群は、患側のすべての症状の回復遅延を起こします。勿論、「五十肩」もです。
私の腱鞘炎の治し方の方針としては、胸郭出口症候群の疑いをチェックし、
腱鞘炎付近の関節部分にバランスの歪みが無いかチェックした後に、
最短で治せますよう調整して臨みます。
腱鞘炎は胸郭出口症候群が無くても治りにくく、気持ちが折れそうになる症状ですが、
私は治療、患者さんにはセルフケアの二人三脚で一緒に頑張っていくスタンスで最後まで諦めず治療していきます。
腱鞘炎にお困りの方は、お気軽に一度、ご相談ください。
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