はじめに
腰痛、ぎっくり腰をやってしまう患者さんのお話を伺うと
「おなじ姿勢を続けていた」
「ずっと座っていて動き始めにいたくなってしまった」
という原因があったことが多々あります。
朝、寝て起きた時や、重いものを持ち上げた時の腰痛がありますが
ただ、座っていただけなのに・・・
というのは、腰痛がイメージしにくいところだと思います。
しかし、結構あります!!
「姿勢が悪いから・・・」ではありません。
座っていただけの腰痛は「使いすぎてしまうから」起こるものです。
その理由と、対策、オススメ対策グッズを解説します。
デスクワークなどで、腰痛に悩む方は、是非、最後までご覧になってください。
なぜ、座り続けていただけなのに、腰痛、ぎっくり腰になるのか?
腰痛に悩むAさんという患者さんがぎっくり腰で通院されたときのケース。
Aさんはデスクワークが主な事務の職種で、座り姿勢がながく、集中したらとことん座ったまま業務をこなし続けるとのこと。気づけば5時間はデスクワークをやり続ける日も少なくないそうです。
ぶっ通しのデスクワーク後の動きはじめに、やたら鈍い痛みが走るとのことで当院へ通院。
Aさんから「座り姿勢が悪いから痛くなるのですか?」質問がありました。
私の回答アドバイスは、
「姿勢が悪いから痛めるのではなく、同じ姿勢を続けることにとよって、同じ腰の筋肉をつかい続けてしまうから、過労して痛めてしまいます。対策としては、座り姿勢を15分ごとに意識的に少しかえたり、貧乏ゆすりなどをして、静止しつづけない事がオススメです」
そして、数週間後、Aさんはぎっくり腰になってご来院されました。
実は、アドバイスをきかず・・・、ながい時間のデスクワークを同じ姿勢で行っていたら、立ち上がり時に激痛が走って痛めてしまったとのこと。最初の数時間はまともに歩けなったようです。
ずっと同じ姿勢からくる腰痛はぎっくり腰にならないにしろ、繰り返しの慢性腰痛になってしまいます。
今回のケースはなぜ起きてしまったかというと、それは筋肉の等尺性収縮(アイソメトリック収縮)が関わっています。
等尺性収縮(アイソメトリック収縮)とは、筋肉が伸び縮みせずに形をかえない状態での筋収縮で、同じ姿勢をキープしたり、体幹トレーニングの「プランク」などでおこなわれる筋収縮です。
等尺性収縮について:1分30秒~
引用:筋収縮形態 Type of muscle contraction: 理学療法士による身体活動研究
つまり、同じ姿勢をつづけることによっても、筋肉は使い続けられてしまうのです。
実は、世間ではよしとされる「いい姿勢」をキープすることによっても、背中や腰の筋肉に等尺性収縮(アイソメトリック収縮)が加わり、同じ筋肉が同じ角度でつかわれて部分的な筋肉のダメージが積み重なり、腰痛やぎっくり腰になりやすくなってしまうのです。
対策
対策は、とにかく等尺性収縮(アイソメトリック収縮)をおこし続けて、同じ筋肉が同じ角度でつかわれ続けないように、できるだけ体が静止しないことにあります。
体が静止するだけ、座り続けるだけでも、その姿勢をキープするために筋肉は等尺性収縮(アイソメトリック収縮)という筋収縮をおこし、緊張してしまうためです。
具体的な方法は、デスクワークなどの座り続けるタイミングにおいてですが、「貧乏ゆすり」をおこなうことをオススメしています。
なぜなら、絶えず貧乏ゆすりによって、からだを動かすことによって、同じ筋肉にダメージがかかるのを防ぐことができ、腰痛やぎっくり腰予防することができるからです。
貧乏ゆすりのいいところは、慣れてしまえば無意識でオート的におこなうことができるところ。
意識的に、姿勢を15分ごとに変えてみる(足を組みなおす、トイレで立つなど)というのも、非常に有効です。
オススメ対策グッズ
オススメの腰痛、ぎっくり腰の対策グッズとしては、「コルセット」をオススメしています。
なぜなら、コルセットを着用することにより、腰の固定はもちろんですが、腹圧が高められることによって、腹筋で腰背中の筋肉を支えられるため、腰痛ぎっくり腰予防になるからです。
このコルセット着用は、ながい時間のデスクワークや、机に座っての勉学に励まなければならないときにも有効です。
腹圧が高められることによって、腹筋に力がはいり、腹筋でも姿勢を保てるようにもなり、背中や腰の筋肉にかかるダメージを分散できます。
座り姿勢で腰痛、ぎっくり腰に悩む方は、ぜひ、座っている間だけでもいいので、コルセットを着用してみてください。
現に、受験シーズンの学生の方にもオススメしたところ、コルセット着用により、腰痛が大幅に楽になり、勉学に専念できたという声も多くいただいています。
オススメのコルセット
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おわりに
いい姿勢がきれいで美しいのはわかりますし、それをおこないたいのも理解できます。
しかし、そのせいで腰に故障を抱えてしまって、姿勢が悪くなってしまったら、元も子もないです。
セルフで無理にいい姿勢をつくったり、続けるには限界があると思っていますし、逆に、等尺性収縮(アイソメトリック収縮)によって、腰痛やぎっくり腰をおこしてしまいます。
ナチュラルにいい姿勢を行いたいなら、整体をすることによってデフォルトで綺麗な姿勢シルエットを、骨格から造り自然に負担がない状態をつくることがオススメです。
当院では、いい姿勢へのバランス整体、腰痛の予防整体、ぎっくり腰治療も得意としています。
座っている姿勢での腰痛に悩まされる方や、ぎっくり腰になってしまった方は、是非、一度当院にご相談ください。
腰痛、ぎっくり腰が日常にない快適な毎日を過ごせますように、全力でサポートさせていただきます!!!
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