はじめに

腰痛は、当院にいらっしゃる方の中でも非常に多い症状です。
多くは「筋肉の張り」「骨格・関節のゆがみ」「姿勢不良」などが原因ですが、実は内臓の不調が腰痛として現れているケースが一定数存在します。
そのなかでも特に見逃されやすいのが、内臓の炎症(多くは腎炎)や腎臓疲労からくる腰痛です。

これは、筋肉や骨格に問題がなく、マッサージや整体をしても治らない腰痛の大部分が、実はこのタイプであることも少なくありません。
この記事では、国家資格をもつ整体師として、臨床現場で数多くみてきた「内臓の炎症由来の腰痛」の特徴、セルフチェック、実際の臨床ケース、改善法・セルフケアをわかりやすくまとめています。
✔ なかなか腰痛が治らない
✔ 叩打痛(腰をたたくと響く不快感)がある
✔ 発熱・むくみ・尿トラブルがある
こういった場合は、ご自身の腰痛のタイプを判断する重要な材料になりますので、ぜひ最後までお読みください。
内臓由来の腰痛セルフチェック
以下に2つ以上当てはまる場合、内臓の炎症や疲労が腰痛を生み出している可能性が高いです。
- マッサージや整体を受けても腰痛が改善しにくい
- 腰痛がひどいときに発熱をともなうことがある
- 食後に腰痛が強くなるときがある
- 背中側(腰の少し上)を叩くと、みぞおちに響くような痛みがある
- 足のむくみが強い、尿を我慢する癖がある
- 水をあまり飲まない・コーヒーやお茶をよく飲む
- 塩辛いものや炭水化物を食べたあと腰が重くなる
2つ以上当てはまる方は、内臓の炎症・疲労の可能性が高いと考えられます。
※注意
内臓由来の腰痛のほとんどが「腎炎」のものの可能性が多いです。
しかし、本当の腎炎であれば病院の尿検査で数値の異常が出ることがありますが、軽度の場合は数値に出ないケース(発熱までしないと数値が出ないそうです)が非常に多いです。
当院の臨床でも「検査は正常なのに腰の叩打痛が強いケース」はよくあります。

内臓系の腰痛は放置すると悪化する可能性があるため、まずは自己チェックをおすすめします。
実際の臨床ケース紹介(当院での実例)
【ケース1】50代女性 マラソン時に腰痛が出る → 原因は「水分不足による腎臓の炎症」
50代女性のMさんは、趣味のマラソン中に5kmほど走ると腰にズキッと痛みが出るようになり、1ヶ月続いたため整骨院・整形外科へ伺ったとのこと。
しかし、レントゲンを撮っても筋肉や骨格には大きな異常がなく、整骨院でマッサージを続けるも改善がみられませんでした。
紹介で当院を受診され、動作検査では問題なし。しかし、背腰部を軽く叩くと「みぞおちに響く痛み」があり、これがマラソン中の痛みと一致。
腎臓由来の腰痛と判断し、「毎日2〜3ℓの水をこまめに飲む」というシンプルな生活改善を指導しました。

1週間後の再来院時には、「腰痛がほぼ消え、マラソン時も痛くない!」と喜ばれていました。
原因は慢性的な水分不足による腎臓の軽度炎症でした。
【ケース2】60代女性 むくみ・こむら返り・慢性腰痛 → 大きな原因は「脱水」
60代女性Bさんは慢性腰痛で来院されていましたが、ある日、
- こむら返りが頻発
- 足のむくみが強い
- 腰痛はあるのに、整体後も全く改善しない
という状態で来院されました。
腰の筋肉を押しても痛くないものの、叩打すると、「みぞおちまで響く」鋭い痛みがあり、内臓由来の腰痛が疑われる反応がありました。
うかがうと、内科と泌尿器科で腎臓の数値を指摘されていたとのこと。
腎臓は、老廃物や余分な塩分を尿として排出する働きがありますが、
水分不足 → 血流低下 → 老廃物(細菌)が流れない → 逆流 → 腎炎へ
という流れで負担がかかると腰痛として現れます。

すぐに施術の計画を切り替え、水分摂取を増やすよう指導し、数日後には腰痛も改善しました。普段の慢性腰痛の治りが悪いなと感じたら、内臓由来のものを疑ってアプローチを変えるのが大切です。
「マッサージや整体では治らない腰痛」は内臓性の可能性が高い例です。早期の見極めが非常に重要です。
内臓由来の腰痛を放置した場合のリスク
内臓由来の腰痛のほとんどが腎炎由来のものが多いですが、腎臓の炎症による腰痛は軽視されがちで、放置すると大きな問題に発展することがあります。
腎炎を放置し続けると、慢性腎炎 → 腎不全へ進行する可能性があり、最悪の場合「透析」が必要になることもあります。

腎臓は一度壊れると元に戻らないため、機能が低下すると、透析でしか老廃物を排出できなくなります。
※「ビールは水分だから飲んでいるから大丈夫」という方もいますが…アルコールは利尿作用で水分を奪うため逆効果です。
補足 腎臓以外の可能性(叩打痛がある場合)
背中〜腰を軽く叩いて響くような痛みがある場合、疑われる重い疾患は以下の通りです。
- 急性腎盂腎炎(発熱を伴うことが多い)
- 尿路結石(背中に走る痛み・血尿)
- 腎梗塞(突然の激痛)
これらは医療機関の受診が必要です。その他には、膀胱炎や、胆石、風邪を引く前の前兆、単純に腰の筋肉・関節が強い炎症を起こしていたなどのケースもあります。
「ただの腰痛と思って放置」するのは危険ですので注意しましょう。
内臓由来の腰痛 自宅でできる対策・予防法5選
① こまめに水を飲む(最低2ℓ/日)
腎臓のケアには「水」が最重要です。「水分をこまめに摂る」を継続することで、腎臓が老廃物を流しやすくなり、炎症の予防になります。
- 朝起きてコップ1杯
- 食事中・間に必ず飲む
- 運動後は多めに飲む
- アルコール摂取後は飲んだ倍以上の水を飲む
- 薬を飲んでいる場合、いつもより多く飲む
症例ケースでもあったように、水を増やしただけで改善した例は非常に多い です。
② カフェイン・アルコールを控える
カフェイン・アルコールには強い利尿作用があります。以下は水分補給にはなりません。
- コーヒー
- 緑茶・ウーロン茶
- エナジードリンク
- お酒
水のつもりでお茶を飲み続けて脱水になり、内臓に負担をかけている方が非常に多いです。水か、ミネラルが多い麦茶がおすすめです。
③ 横になって休む(内臓の負担を減らす)
内臓は血流が多く必要な臓器のため、立って動いているだけで負担がかかります。横になると体がリラックスし、副交感神経が優位になり、内臓活動の正常化→血流が改善します。

その結果、腎臓の炎症が鎮まりやすくなり、腰の重だるさが軽減することが多いです。
また、「横になると腰が楽になる」という場合は、内臓由来の腰痛の可能性が高いサインです。
④ 腰の腎臓の裏側を温める(血流改善で老廃物の流れを助ける)
腎臓の裏側(腰より少し上)を温めることで、腎臓周囲の血流が良くなる→老廃物が流れやすい状態になり、腰痛が軽くなります。
軽度の腎炎や腎臓疲労の際に「温めると楽になる」のはこのためです。
※おすすめの温め方
- 湯たんぽ
- ホットパック
- 使い捨てカイロ(厚手の服の上から)
- コルセットを巻く
低温やけどには注意しましょう。
⑤ マッサージはしない(腎臓由来の腰痛は筋肉が原因ではない)
腎臓が疲れていると、その周囲の筋肉が防御反応で硬くなるため、強く揉むともみ返しや悪化を招くことがあります。
筋肉をほぐしても良くならない腰痛は、内臓由来の典型的なパターンです。
原因を見極められる施術者にチェックしてもらうことで、改善の方向性が正しくわかります。
まとめ 中々治らない腰痛は“内臓”を疑ってください
- 叩打痛がある
- むくみ・水分不足の傾向がある
- 食後や運動後に腰が痛くなる
- マッサージしても治らない
- 発熱を伴うことがある
こういった症状がある方は、内臓の炎症・腎臓疲労が原因の腰痛かもしれません。
当院では施術前に必ず原因を見極め、
- 内臓由来か
- 筋肉・関節由来か
- 自律神経由来か
を判断し、最適な施術や生活アドバイスを行います。
必要があれば医療機関をご案内することもできますので、
「自分の腰痛の正体がわからない…」
という方は、お気軽にお問い合わせください
当院では無駄な治療整体は一切行いません。あなたの原因に合わせた改善方法で、最短での回復をサポートいたします。
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