はじめに
「朝起きたときに顎が疲れている」
「日中、気づくと強く噛みしめている」
「こめかみや目の頭痛を感じることがある」
そんなお悩みはありませんか?
コロナ禍以降、マスク生活やストレスの増加によって急増した症状のひとつが 食いしばり(噛みしめ癖)や歯ぎしり です。
感染症の流行が落ち着いても、整体院にいらっしゃる患者さまの中には、「肩こりがなかなか取れない」「首が詰まって息苦しい」といった症状の裏に、食いしばり・歯ぎしりが隠れているケースが数多く見られます。
多くの方が「ストレスが原因」と説明されますが、実際にはそれだけではなく、生活習慣や姿勢、噛み合わせの癖なども大きく関係しています。
今回は、整体師の視点から ご自宅で無料でできる食いしばり対策3つ をご紹介し、さらに実際に改善された患者さまの事例をあわせて解説していきます。
食いしばりを放置すると 肩こり・頭痛・顎関節症・顔のエラ張り・手の痺れ・自律神経失調症・うつ病など、美容や健康に悪影響を与えてしまいます。
歯医者で指摘された方や、首肩こりに悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで、日常生活に取り入れてみてください。
食いしばりとは?放置するとどうなる?

食いしばりとは、無意識に上下の歯を強く噛みしめてしまう習慣のことです。
特に 集中しているとき・ストレスを感じているとき・寝ているときに起きやすくなります。
具体的には、自律神経が乱れた(交感神経優位、興奮した、活動的になる)タイミングで引き起こされます。
食いしばりが引き起こす不調
- 首肩こりや頭痛
噛む筋肉(咬筋・側頭筋・斜角筋・胸鎖乳突筋)が緊張し、首肩の筋肉まで固まります。 - 顎関節症
口の開閉で「ガクッ」と音が鳴る、開きにくいなどのトラブル。 - 顔のエラ張り・フェイスラインの乱れ
長期の噛みしめで咬筋が肥大し、顔が大きく見えてしまう。 - 腕のしびれや胸郭出口症候群
首の前の筋肉が圧迫され、腕に神経症状を出すケースもあります。 - 頭の側頭部(こめかみ)の頭痛
食いしばりによって緊張した側頭筋が神経血管を圧迫して頭痛になります。
つまり、食いしばりは「歯の問題」だけではなく、全身症状につながるリスクが高い習慣なのです。
【改善事例】食いしばりが原因で肩こり・腕のしびれに悩んだ20代男性Kさん
当院に通われた20代会社員のKさん(動画編集のお仕事)は、首肩こりに加え、慢性的な腕の重だるさ・しびれに悩まれていました。
初回来院時の状態
- デスクワーク中に無意識に食いしばる癖
- 首の前の筋肉(斜角筋や胸鎖乳突筋)が硬直
- それを押すと腕にしびれが出る
- 顎のエラが発達し、フェイスラインが角ばって見える
症状を確認すると、胸郭出口症候群の可能性が考えられました。
↑ 胸郭出口症候群 詳細
改善までの流れ
- 整体で首~顎周りの筋肉を緩める
- 食いしばり防止のセルフケア3つを自宅で実践
- 3回の通院で、肩こり・腕のしびれがほぼ消失
現在は、2〜3週間に1度のメンテナンス通院を続けながら、日常生活でのセルフケアを習慣化することで再発予防ができています。
このように、整体+生活習慣の見直しを並行して行うことで、食いしばりの改善スピードは格段に上がります。
無料でできる!食いしばり対策3つ
ここからは、実際にKさんにも実践していただいた 無料で簡単にできる食いしばり対策3つ をご紹介します。
対策①舌先を前歯で軽く噛む

舌先を上下の前歯で軽く挟むと、歯が完全に噛み合わなくなります。
そのため、咬筋・側頭筋・斜角筋・胸鎖乳突筋といった噛む時に使われる筋肉に力が入りづらくなり、自然と食いしばりが防げます。
■ポイント
- 軽く舌先を噛むだけでOK
- 舌が痛ければ、舌の中央を上あごに乗せてみる
- デスクワークや緊張しやすい場面で意識して行う
対策②口を少し開けておく習慣

日中、上下の歯が触れない程度に口を開けておくと、噛みしめを防げます。
■開け方の目安
- ストレスにならない楽な程度に口を開ける
- 大きく開きすぎると顎関節に負担がかかるため注意
「舌先を前歯で挟む」と同じ効果がありますので、どちらか続けやすい方を選びましょう。
対策③枕を低くして寝る

夜間の歯ぎしり・食いしばり対策としておすすめなのが、枕の高さ調整です。
■方法
- 枕を低めにして顎先が少し上を向くように寝る
- 枕は頭の後ろではなく首の付け根に近い位置へセット
- 首の痛みや寝違えがある日は無理に行わない
具体的には、高めの枕で寝てしまうと顎が下がり自然と奥歯が噛み合いやすく、食いしばり・歯ぎしりを誘発させやすいです。低めの枕で寝ると、顎が上がり口が軽く開く寝姿勢になるため、食いしばりにくくなります。
寝ているときは無意識に噛みしめや歯ぎしりが起きやすいため、寝姿勢を工夫することが効果的です。
さらに効果を高めるセルフケアと生活習慣
上記の3つに加えて、以下の習慣を取り入れると改善効果が高まります。
- ガムを奥歯に挟んで「潰さないように意識」して過ごす
- 有酸素運動(マラソンなど)でストレスを解消する
- 定期的に整体で首・顎周りの筋肉を緩める
食いしばりは ストレス × 習慣 の積み重ねによって強くなるため、
日常生活全体で取り組むことが根本改善につながります。
まとめ
今回は「無料でできる食いしばり対策3つ」と、実際の改善事例をご紹介しました。
- 舌先を前歯で噛む
- 口を少し開けておく
- 枕を低くして寝る
この3つはどれもシンプルですが、続けることで顎・首・肩の不調を大きく減らすことができます。
さらに、長期的には 顔のエラ張りの改善・小顔効果 も期待できます。
食いしばりは“無意識のクセ”ですが、正しい対策で必ず改善できます。
今日からできる3つの方法を試しつつ、専門の整体院でのケアを取り入れてみてください。
「なかなか自分では改善できない…」という方は、ぜひ一度、専門家にご相談ください。
大泉学園で食いしばり改善を目指すならバランス整体院へ
当院【バランス整体院 大泉学園】は、首肩こり・頭痛・顎関節の不調を専門に改善している整体院です。
もちろんですが、食いしばり・歯ぎしり症状改善も得意としています。
- 食いしばりが原因の肩こり・頭痛
- 顎関節症やフェイスラインの悩み
- 腕のしびれや胸郭出口症候群の疑い
このような症状でお悩みの方を数多くサポートしてきました。
「整体 × セルフケア指導」で、再発を防ぎながら快適な生活を取り戻せるようにお手伝いします。
練馬区・大泉学園エリアで食いしばりにお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
24時間ネット予約はLINEから可能です。
TEL 03-5935-8777
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