はじめに
疲労がながい間に蓄積されることによって、慢性的に
寝ても疲れがぬけない、回復しないという症状でいらっしゃる方も少なくありません。
私も20代までは布団なしで寝たらすっきり次の日には完全回復、
しかし、30代以降は不思議と疲れがぬけない、いくら寝ても寝たりない・・・
そんな体験がありますので、お気持ちがすごくわかります。
肉体や回復力の劣化はどうしようもなく起こります。
肉体の劣化とは別に、自律神経失調症の症状
「寝ても疲れがぬけない、回復しない、眠い、体がだるい」
そんな悩みをかかえる方々に共通している3つの体に出る症状があります。
その事例と対策を解説していきます。
「寝ても疲れがとれない」が主訴の女性Kさんのからだがスッキリ!改善ケース
当院では、慢性的な疲労回復のケアも得意としています。
患者さんの紹介で、K.Kさん(以下はKさんで略)という方がいらっしゃいました。
Kさんの主訴は、寝ても疲れがとれない、からだがずっと重だるいとのこと。
結論からいうとKさんは呼吸がものすごく浅いことから「酸欠」状態。
脳に酸素がいかないことによって、自律神経が乱れてしまい、疲れがとれない体質になってしまいます。
お話をきくと、ながい時間のスマホ操作があったり、歯ぎしりをするクセがあるとのこと。
からだをチェックしていくと、巻き肩や猫背もあり、首の前の筋肉がパンパンに張っています。
腕もだるくなるとのことで、「胸郭出口症候群」のうたがいもあり・・・。
この「酸欠」状態の方に共通している点は、
- 首の前の筋肉がパンパンに張る
- 巻き肩や猫背の姿勢になっている
- 呼吸が浅くなるせいで肋骨前の皮ふがたるむ
という点があります。
整体の施術としては 猫背矯正のオプション、
そして、呼吸が吸いやすいように胸をひろげるような整体も加えておこない、
大体6回ほどの通院で改善することができました。
生活習慣によって再発しやすい症状のため、
その後は2,3週間に1度のペースで「酸欠」状態防止のためメンテナンスすることで、
Kさんは持続して楽な状態をキープすることができました。
症状①「首の前の斜角筋がガチガチ くいしばり歯ぎしり」その対策
「寝ても疲れがとれない」という方に共通して、くいしばりや歯ぎしりをしているということがあります。
それは首の前にある斜角筋という筋肉が、くいしばり歯ぎしりすることによって、
緊張してしまうことで、呼吸が浅くなり「酸欠」状態になってしまうためです。
斜角筋は第1肋骨を引き上げる作用があり、吸うときなどの呼吸を助ける役割もあります。
そのため、この斜角筋が緊張をおこしてしまうことによって、
斜角筋が機能しなくなることで呼吸が浅くなり、酸欠状態に、
そして、自律神経の乱れも誘発してしまい、睡眠の質を低くしてしまいます。
対策としては、くいしばりや歯ぎしりは、ストレスが原因のことがほとんどのため、
ストレス発散はもちろんですが、首の保温、マウスピース着用などが有効です。
その他には、整体により体全体の調子がよくなり、体力があがると、結果楽になる傾向があります。
症状②「肋骨前の皮ふがたるむ? 呼吸が浅い」その対策
「寝ても疲れがとれない」という酸欠状態では、呼吸が浅くなってしまっているため、
肋骨がひろがらなく、肋骨の前の皮ふがたるみ、皮がつかめてしまう状態になってしまいます。
この皮ふのたるみは、脂肪ではないことがあり、
呼吸が浅くなることによって、肋骨が縮こまってしまうことによって、
肋骨前の皮ふに遊びができてしまっているだけの場合があります。
この肋骨前の皮ふがたるんでいる、遊びがある状態が続くと、
呼吸が浅いせいで、脳が酸欠になり、身体の機能低下、睡眠の質もさがるなど・・・悪循環におちいりやすいです。
対策としては、みぞおちを両手の中指で押しながら深呼吸(押す強さは苦しいの一歩手前がベスト)をするセルフケアです。
これは、みぞおちにある横隔膜が刺激されて、呼吸が応急処置的にですが深くなる効果があります。
押した中指は、深呼吸の吸うタイミングではなしてあげると、より効果てきです。
この対策をおこなうことで、呼吸が深くできるようになってくると、
肋骨前の皮ふがピチピチに張りがでて、皮がつかめなくなっていきます。
症状③「巻き肩と猫背の呼吸難による酸欠」その対策
巻き肩や猫背の姿勢によっても、酸欠症状は引き起こされてしまいます。
なぜなら、呼吸をしようとしても、巻き肩や猫背の姿勢により、胸が広がらなく、
肺にうまく空気を吸い込むことがむずかしくなるためです。
この巻き肩や猫背姿勢がつづいてしまうと、背中の筋肉(脊柱起立筋や広背筋)も持続して引き伸ばされてかたくなり、
肋骨が縮こまるように姿勢が悪くなることで、呼吸が浅くなり、よけいに酸欠状態になるという負のスパイラルにもつながってしまいます。
対策としては、壁立てふせトレーニングがオススメです。
壁に向かって腕立てふせを行うことによって、巻き肩と猫背のストレッチ効果があり、胸が張れて姿勢がきれいになります。
痛くない、心地のいいくらいの加減で、1日30回を目安に行ってみてください。
この対策のほかには、当院の猫背矯正オプションメニューも効果的。
自分でセルフケアをおこなうのは面倒くさい・・・
寝ても疲れがとれない状態を早くよくしたい・・・そんな方は是非、お試しください。
おわりに
「寝ても疲れがぬけない、回復しない、ダルい、ねむい」
そんな悩みをかかえる方々に共通している3つの症状とその対策を解説させていただきました。
最近はマスクの着用もあってか、「食いしばり歯ぎしり」の首の斜角筋からくるタイプの自律神経症状が非常にふえてきています。
首の症状、酸欠や自律神経の症状は、当院の整体でも得意としているものです。
今回の記事の対策を行ってみても息苦しい方や、当てはまる方は、是非、早めのご連絡ご相談をお待ちしております。
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