はじめに
昨今、顎関節症や顎の痛みを訴えるケースが非常に増えてきています。
大泉学園の方で、顎が痛くて、お寿司やハンバーガーが食べられない
そんな方は是非、最後まで閲覧くださいませ。
顎関節のズレのパターン
顎関節症は顎関節がゆがみ、関節円板という関節のクッションが摩耗する事によっておこる症状です。
そのズレ方はパターンがあり、簡易的にはなってしまいますが、
プロでなくても見分けること、そして、その対策が可能です。
複雑な立体的なズレ方はありますが、それを噛み砕いてわかりやすく簡単にパターンを解説します。
下の写真の顎が右方向にズレている方(こちらからみて右方向)を例に解説します。
顎(下顎骨)が右方向にスライドするようにズレた状態。顔を見ると顎先が右に向いているのが特徴。
顎の右方向のズレは、左顎関節の食い込みが起こり、関節の擦れが右顎関節に起こります。
この右側の顎の動きが悪くなり、ガクガク音、開くと恐い感じがでてしまい、
口が開かなくなるなどして、顎関節症になります。
顎の左方向のズレも、上記が逆に起こります。
そして、この顎関節症側で食物を噛み、食いしばる癖があるのが人の体の癖です。
痛めているのに何故か悪化する方の歯で噛んでしまっていることが多いです。
顎関節を痛めるとしては、大きく5つの原因がありますので、解説していきます。
原因その1 使っている枕が低い
これは首の由来の顎関節症に限ってですが、
寝ているときの枕が低いと、首がズレやすくなり、
その後、連動して顎関節の動きも悪くなります。
就寝時の枕が低い事により、実は首の関節の捻挫(寝違え)が大なり小なり起きやすくなります。
首の関節と顎関節は繋がっていて、首がズレると顎も不安定になるのです。
首は、低い枕で首の関節が反るような状態になり、これに回旋(右に捻ったり、左に捻ったり)が加わると
首の関節はいとも簡単に痛めてしまう人類万国共通の痛め方があるためです。
試しに、首を後ろに倒してから左右に捻ってみてください。
首が詰まる感じや、ゴリゴリする感じ、引っかかり感、背中に重さが走る、
ましてや、痛みが出る方もいるかと思います。
首にはこのような関節の構造上の痛める特徴があり、
顎関節はなんとこの首の関節のみによって支えられている関節なのです。
そのため、首と顎は繋がっていて、首が痛んでしまうと、顎も痛むのです。
顎は、筋肉レベルでは沢山の筋肉に支えられていますが、
それを切り取ると関節レベルでは首の関節のみ支えられている、空中に浮いているような関節です。
ですから、低い枕を使って首を痛めてしまっている方は、
その結果、顎関節が不安定になり顎の不調へと繋がりやすくなります。
枕の高さは、仰向けでしたら軽く顎が引けるくらい、
横向きでしたら片方の肩幅ほどの高さにしてみましょう。
原因その2 カラオケなど歌う機会が多い
カラオケやあくびのように口を大きく開けるときなど、
そういった動きが多い方は顎関節を痛めやすいです。
なぜなら、基本構造で顎を過度に開ける動作は、
顎関節の可動域をゆうに超えてしまい、関節の炎症を起こしやすいからです。
具体的には、可動域を超える口の開きは顎の横へのスライドを強く起こしてしまい、
食い込んだ顎関節側で不調が起きてしまいます。
とはいっても、歌を歌う以外でも、口を大きく開く機会は少なからずあるものです。
なので、顎に痛みや違和感があるときは、少し抑えるなどして工夫していきましょう。
無理してやりすぎると顎関節を痛めてしまいます。
原因その3 歯ぎしり、食いしばり癖
歯ぎしりや食いしばりがある方は、顎関節を痛めることが多いです。
これは、なぜなら噛みしめることによって、顎の関節のクッション(関節円板)が摩耗し、
顎関節の炎症が起きやすくなるためです。
また、無意識化で行ってしまう歯ぎしりや食いしばりは、力のリミッターが外れて、
何百キロも歯に負担がかかるほど噛みしめてしまうそうで、その分、顎関節も痛めやすくなります。
近年流行った、コロナ感染拡大時に非常に増えた顎不調の原因の一つです。
歯ぎしり、食いしばりは一般的にストレスが原因だと言われています。
歯医者さんに行った時などに歯のすり減り具合をチェックされ
「ストレスですね」と言われるのもストレスが原因です。
コロナで自粛ムードが続き、ストレス発散にどこもいけない、
周りでも感染者が続出、地域の感染者の増大でコロナが迫ってきている恐怖感。
これらによるストレス感受の増大で歯ぎしりや食いしばりが
流行したのではないかと私は考えています。
この歯ぎしりや食いしばりには特徴があり、その症状がある方は
首の前の筋肉(胸鎖乳突筋や斜角筋)が異常緊張してしまいます。
これは食いしばるときに使う筋肉です。
対策としては、先ず、その原因を患者さんに気づいていただき、歯ぎしり食いしばりを意識するようにすること、そして、ストレス発散が回復の一歩となります。
原因その4 頬杖をつく癖がある
頬杖を突く癖がある方は、頬を押している側の顎関節を痛めやすいです。
顎はとてもシンプルな関節で、左側からの外力があれば右側にスライド、
右側からの外力があれば左側にスライドするようなずれ方をします。
頬杖をつく癖がある方は、ついている側の顎関節が食い込んでしまい、顎を痛めやすい傾向があります。
いくら楽だからといって、頬杖を長時間、同じ側で行うのはNGです。
行うなら左右均等に、長くても5分~10分をめどに行うことで顎のダメージを和らげることができます。
原因その5 マスクの長時間着用
マスクの長時間着用は、口がながいあいだ閉じる時間が増え、
口を閉じる、つまり奥歯が嚙み合った時間が長くなり、顎関節へのダメージが多くなります。
ちなみに、マスク着用での、顎不調に関連するほかの不調としては、
呼吸が浅くなってしまう事、お顔や顎周りの筋肉退化が挙げられます。
呼吸が浅くなってしまうことによって、より多くの呼吸回数をしなければならなくなり、肩が上がります。
この時に補助的に使用する筋肉が首前にある「斜角筋」という筋肉です。
原因その3でも記した通り、食いしばり歯ぎしり癖のある方が
異常緊張してしまう首前の筋肉の一つです。
斜角筋が呼吸が浅いことによって緊張してしまうと、歯の食いしばりも助長させてしまい、
同時にマスク着用で、奥歯が長時間噛み合う時間がふつうよりも数倍長くなり、
顎の不調をさらに生み出してしまいます。
対策としては、顎不調を抱える方は、感染症が流行る冬の乾燥した時期においても、
人目のつかない時や、自宅内だけでも完全フリーなノーマスク時間を作ってあげることをおすすめいたします。
顎関節症のセルフケア
セルフケアとしては、アイテム的に、身につけるものとしては「マウスピース」が圧倒的におすすめです。
そして、セルフ咬筋マッサージをおすすめします。
薬局で販売されている商品もありますが、
圧倒的に歯医者さんで作成するオーダーメイドのマウスピース
(業界用語でナイトガード、保険適用でコスパがいいです)がおすすめです。
過度に食いしばり癖のある方は、奥歯部分でマウスピースが貫通する…なんてこともありますが、
市販のものより遥かに丈夫な印象があるのが歯医者で作るマウスピースです。
保険適用の制限で、半年に一度しかオーダーメイド作成できないのがデメリット。
マウスピースのお陰で、完全に歯が噛み合うことは防げますので、
顎関節の負担は着用するかしないかで遥かに差があります。歯のすり減り防止にもなります。
しつこい顎不調に検討して欲しいアイテムです。
自身でできるセルフケアマッサージとしては、咬筋マッサージがあります。
不調側の顎の咬筋:楽な方の顎の咬筋=3:7
の割合で口を半開きの状態で、人差し指と中指の2本で、
下記写真の部分に円を描くように真横に圧をかけながら、2分間マッサージしてあげます。
マッサージの力は気持ちいい強さで、3:7比重であれば何度行っても問題ありません。
(1日に3セット行えるとベスト)
おすすめのマッサージの順番が「不調側の顎の咬筋」(7:3の3)からマッサージしてあげると効果的です。
これによって、1度で効果がでるとはいいませんが、
3週間ほど続けると、筋肉と関節のバランスが整い、顎の動きがスムーズに楽になります。
おわりに
以上、顎関節の不調に繋がる原因5つと、そのセルフケアについて解説しました。
意外と不調で悩める方が多いのが顎関節症です。
早くよくなりたい方は当院の顎小顔矯正のオプションもおすすめです。
顎小顔矯正のオプションについて詳しく知りたい方は↓の記事がおすすめ
院長の上原先生はエステティシャン向けのセミナーで、
都内にて毎年この顎小顔の実技のセミナー講師も勤めています。
結果にこだわった確かな技術を受けられます。安心して一度ご相談ください。
先ずは自身でケアし、それでも改善がみられないなら、慢性化して手遅れになる前に是非当院にご相談を!
早めにケアしていくことをおすすめしています。
ラインでのご予約はこちら⇒ 公式ラインアカウント