はじめに
当院は、首こり・肩こり・頭痛を専門に施術を行っている整体院です。
日々多くの患者さんを診させていただく中で、症状の根本原因として非常に多いのが
「無意識の食いしばり・歯ぎしり」、いわゆるブラキシズム(噛みしめ)です。
実際に、
- 「歯医者さんで歯ぎしりを指摘された」
- 「マウスピースを作ったけど、肩こりや頭痛が改善しない」
- 「家族に夜間の歯ぎしりがうるさいといわれた」
という方も少なくありません。
食いしばり・歯ぎしりの厄介な点は、本人が無自覚のまま長期間続いてしまうことです。
その結果、首こり・肩こり・頭痛だけでなく、顎の不調や目まい、ふらつき、難聴、自律神経の乱れ、歯がすり減ったり割れる、歯茎が後退することにつながるケースも多く見られます。
そこで今回は、当院の臨床経験をもとに、
無意識に食いしばり・歯ぎしりが起こりやすいタイミングを「ベスト5」形式で解説し、さらに今日から実践できる具体的な対策も詳しくご紹介します。
首・肩こりや頭痛、食いしばり・歯ぎしりでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
食いしばり・歯ぎしり由来の首肩こり・頭痛とは?
奥歯を強く噛みしめる、あるいは歯ぎしりが起こると、噛むために使われる筋肉が過剰に緊張します。
※特に寝ている間や無意識下での噛みしめは、意識があるときと比べて何十倍もの力が入っていると言われています。
主に影響を受ける筋肉は以下です。
- 咬筋
- 側頭筋
- 斜角筋
- 胸鎖乳突筋
- 広頚筋


中でも斜角筋・胸鎖乳突筋・広頚筋は、鎖骨や第一肋骨に付着しています。
これらの筋肉が緊張すると、肩が持ち上がるような姿勢が固定され、僧帽筋の緊張を誘発します。

その結果、
- 首が常に張っている
- 肩がすくんだように重い
- 首の前側を押すと痛みが走る
といった慢性的な首こり・肩こりが起こります。
また、こめかみ部分にある側頭筋が緊張すると、
- 側頭動脈(血管)
- 三叉神経(神経)
を圧迫し、こめかみ周辺の頭痛を引き起こします。
これが、食いしばり・歯ぎしり由来の首肩こり・頭痛の正体です。

「自分は食いしばり・歯ぎしりしている!??」気になる方は上記記事をご覧ください。
無意識の食いしばり・歯ぎしりタイミング【ベスト5】
ベスト⑤ 育児中

育児中の方に非常に多いタイプです。
多くの方が右手を空けるために、左腕でお子さんを抱く姿勢をとります。
その結果、
- 左肩が上がる
- 首が傾く
- 噛みしめに使われる筋肉が発達する
- 無意識に歯を食いしばる
といった状態が起こりやすくなります。

こちらの抱き方もわかりやすい例です。
育児は身体的・精神的な緊張が長時間続くため、食いしばりを誘発しやすい環境といえます。
ベスト④ 運転時
運転中は集中力が高まり、自律神経が交感神経優位になります。
特に渋滞中や高速道路、慣れない道では、そのストレスで無意識に首肩へ力が入りやすくなります。
集中した瞬間に奥歯を噛みしめるクセがつきやすく、「運転後に肩がこる」「顎が疲れる」「頭痛がする」という症状につながります。

ベスト③ デスクワーク時
デスクワーク中の
- 前のめり姿勢
- 画面を覗き込む姿勢
- 長時間のスマホ・PC作業
これらは首や顎に大きな負担をかけます。
なぜなら、下顎が胸側に近づく姿勢になると、自然と奥歯が噛み合いやすくなり、食いしばりを誘発させてしまうためです。
さらにブルーライトの刺激により自律神経が乱れ、無意識の噛みしめが強まることもあります。

ベスト② 寝ているとき

寝ている間の歯ぎしり・食いしばりは非常に多く、
- 心理的ストレス
- 寒暖差
- 気圧差
などによって、ストレスがかかり、交感神経が優位なまま就寝すると起こりやすくなります。
特徴として、
- 起床時に顎がだるい
- 朝から肩が重い
- こめかみが痛い、頭痛がする
といった症状が見られます。
ベスト① イライラしたとき

もっとも多いのがこのケースです。
感情的になり、怒りやストレスで力がこみ上げる瞬間、無意識に歯を強く噛みしめている方が非常に多く見られます。
感情と身体は密接につながっており、怒りや緊張を発散する手段として、食いしばり・歯ぎしりが起こってしまうのです。
4.今日からできる10個の対策
①両肩に負担が分散する抱っこ紐を使う
片側抱っこは首肩・顎の左右差を強めます。両肩に均等に荷重がかかることで、肩が過剰に上がらず、食いしばりを誘発しにくくなります。
②日常生活でマスクを外す時間を作る
マスク着用中は自然と口が閉じてしまい、奥歯がかみ合いやすく、噛みしめを助長させてしまいます。必要がない場合は、意識的に外す時間を作りましょう。
ちなみに食いしばり・歯ぎしり症状は感染シーズンの冬に多くなる傾向があります。
③意識的に上下の歯を離す習慣
安静時、上下の歯は接触していないのが正常です。正常な状態で、上下の歯が触れている時間は1日あたり「15〜20分程度」と言われています。
「歯が当たっていたら離す」を繰り返すことで、噛みしめ癖を減らしましょう。
④軽く舌先を噛む
舌先を軽く噛むことで、歯が完全に嚙み合うことができず、奥歯の噛みしめ防止のスイッチになります。強く噛まないのがポイントです。
⑤下を向き続けて作業しない
顎が胸に近づく下を向き続ける姿勢は、奥歯が自然に噛み合いやすくなるため、噛みしめを誘発させます。デスクワーク時なども、目線を上げ、姿勢をこまめにリセットしましょう。
⑥低めの枕を使用する
高い枕は顎が引けてしまい、奥歯が噛み合う寝姿勢になりやすく、食いしばり・歯ぎしりを助長させます。
歯ぎしりが辛い方は、低めの枕を使用し、顎が少し前に突き出るように就寝するのがおすすめです。なぜなら、自然と口が軽く開くようになり、歯ぎしりを軽減させるためです。

⑦暖かいお風呂に浸かる
お風呂に浸かった時の「暖かい」「気持ちがいい」というリラックス感は、副交感神経を優位にし、顎や首の緊張を緩めます。
⑧有酸素運動を習慣にする
ウォーキングや軽いランニングなどで呼吸が「少し息が上がる」状態になると、肺が大きく膨らんだり縮んだりを繰り返します。
すると肺の動きに引っ張られるように肋骨が内側から広がり、背中や胸まわりの筋肉が自然とゆるみます。
その結果、呼吸が深く安定し、自律神経も整いやすくなります。
この流れができてくると、無意識の噛みしめが起こりにくくなり、食いしばりの軽減が期待できます。
実際に、噛みしめ症状が強かった方が、マラソンやマシンピラティスを継続したことで、症状が大きく改善したケースもあります。
⑨水分を1日2〜3リットルしっかり摂る
水分不足(軽い脱水状態)は、自分では気づかないうちに体へ大きな影響を与えます。まず、体は水分が足りなくなると「これ以上失わないようにしよう」と防御反応を起こし、余分な水分を溜め込みやすくなります。
これがむくみの正体です。
むくみが起こると血液やリンパの流れが滞り、自律神経にも負担がかかります。そして、自律神経が乱れると、無意識の緊張が強まり、食いしばり・歯ぎしりが起こりやすくなります。
さらに重要なのが耳にある内耳(ないじ)です。

内耳は「平衡感覚」や「気圧変化の感知」に深く関わる器官で、リンパ液(内リンパ・外リンパ)という水分で満たされています。
体内の水分が不足し、体がむくむと、この内耳のリンパ液のバランスが崩れやすくなり、気圧の変化を過敏に感じてしまいます。
その結果、
・天気が崩れる前に頭痛が出る
・首や肩が急に重くなる
・噛みしめが強くなる
といった症状が起こりやすくなります。これがいわゆる気象痛(天気痛)の一因です。
だからこそ大切なのは、「喉が渇いてから」ではなく、こまめな水分補給を習慣化することです。
水分補給は、噛みしめ・歯ぎしり対策の「土台」ともいえるセルフケアです。まずは毎日、意識して水分を摂ることから始めてみましょう。
気象痛(天気痛)のセルフケア記事はコチラ。
ワンランク上のケア
⑩マグネシウムオイル習慣

マグネシウムオイルで噛みしめ筋を直接ゆるめるのがおすすめです。
マグネシウムは、数ある必須ミネラルの中で皮膚から体内へ浸透(経皮吸収)することが確認されている、非常に珍しい栄養素です。
体内では「筋肉をゆるめる」「神経の興奮を抑える」「痛みを和らげる」といった重要な役割を担っています。
そこで有効なのが、マグネシウムオイルを噛みしめに関与する筋肉(咬筋、側頭筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、広頚筋)へ直接塗布する方法です。
マグネシウムを皮膚から浸透させることで、筋肉と神経の興奮が直接鎮まり、「力が抜けやすい状態」→「食いしばり・歯ぎしりの低減」へと導くことが期待できます。
「早く楽になるなら、有料でも構わない」
そんな本気の方は、マグネシウムオイル習慣を一度試してみる価値があります。
オススメのマグネシウムオイル
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敏感肌の方には、低刺激タイプの下記のマグネシウムクリームがオススメ
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マウスピースについての補足
歯科で作成するマウスピースは、歯の保護として非常に重要です。ただし、マウスピース自体に食いしばり・歯ぎしりを根本的に減らす効果はありません。
身体の緊張やバランスが崩れたままでは、噛みしめる力そのものは変わらないのです。
おわりに
当院では、首や肩だけを見るのではなく、
顎・呼吸・姿勢・自律神経まで含めた身体全体のバランスを整えることで、食いしばり・歯ぎしりが起こりにくい身体へ整える施術を行っています。
「マッサージや整体に通っているのに、首こり・肩こり・頭痛がなかなか良くならない」
そんな方は、一度「顎」「無意識の食いしばり」という視点から、ご自身の身体を見直してみてください。
原因に気づくだけで、体は驚くほど変わり始めることがあります。
「これ、私のことかも…」
そう感じた時が、身体を整え直すタイミングです。
不安や疑問があれば、無理に施術を受ける必要はありません。まずはお気軽にご相談ください。あなたの状態に合わせて、丁寧にお話を伺います。
お電話やLINEネット予約で24時間受付中です!
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TEL 03-5935-8777
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