はじめに

「整体に通っても頭痛が良くならない…」と悩んでいませんか?
頭痛に悩む方の多くが、マッサージや整体を試したものの「一時的に軽くなるだけ」「すぐ再発する」といった経験をされています。
当院(バランス整体院大泉学園)では、頭痛の根本原因を探ることを重視し、正しい見立てとアプローチを徹底しています。
本記事では、 整体やマッサージで治らない頭痛の原因15選 と、現場で実践するセルフケア方法を首肩こり専門院の視点で詳しく解説します。
「なぜ頭痛が良くならないのか?」その答えがきっと見つかるはずです。
頭痛とは?
頭痛は大きく次の2つに分かれます。
①一次性頭痛
(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛など)
②二次性頭痛
(病気が原因の頭痛)
マッサージや整体で効果があるのは、①一次性頭痛の一部や、首・肩こりからくる頭痛に限られます。
原因を見誤ると、逆に長引くこともあるため、正確な見立てが重要です。
頭痛が中々治らなかった50代女性Hさんの症例

50代女性Hさんは、慢性的な頭痛で3年間悩み、薬も効かず当院に来院。
3回の施術で一旦頭痛は消失。しかし、その後3〜4週間で再発することがありました。
原因は 首の骨棘(こっきょく)。整形外科で「首にトゲがある」と言われる状態です。
首の骨棘は神経を刺激し、整体で一時的に和らいでも、時間が経つと再び痛みが出ることがあります。
当院では
「根治は難しいが、これ以上悪化させないよう定期ケアを行うこと」
「無理のない範囲でセルフケアを継続する」
上記をご提案、そして、定期的なメンテナンスケアを推奨し、現在もサポートさせて頂いております。
頭痛が治らない原因13選とセルフケア
※脳出血やくも膜下出血などの緊急疾患は除外し、整体の現場で多く見られる原因を解説します。
副鼻腔炎(蓄膿症)

メカニズム
ウイルスや細菌に感染して副鼻腔粘膜が腫れ、膿や粘液がたまることで圧が上がり、頬骨・鼻周り・目の奥に痛み(頭痛)を生じます。典型的には低気圧や風邪の後に悪化します。
また、過去になったことがある人も、「雨が降る前に疼く・・・」といった症状が出ることがあります。
症状の見分け方
- 鼻づまり・鼻水(黄色または緑色)
- 頬や額、顔面の重痛感
- 顔を下に向けた時に痛みが増す
- 嗅覚の低下や強い粘り気
セルフケア
- 蒸しタオルで温める
濡れタオルを500W電子レンジで20秒、鼻周辺に10分程度当てる。 - 鼻うがい(水道水ではNG)
生理食塩水を専用器具で鼻腔内に通して洗浄。 - オーバーカウンターOTC薬の併用可
炎症軽減の抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイドの使用が有効。 - 耳鼻科受診タイミング
1週間以上頭痛が続く、または38℃以上の発熱・膿のような鼻水がある場合は必ず受診しましょう。
慢性化すると蓄膿症だけでなく、視力障害、髄膜炎、脳膿瘍など重い病気になる可能性があります。
首に変形がある(骨棘)

メカニズム
首の関節炎が慢性化すると、トゲ状の骨棘が形成され、神経や血管を圧迫します。
これが頭の後ろを走る神経(大後頭神経)を刺激してまうと、慢性的な後頭部や頭頂部の痛み・しびれを引き起こします。
慢性的な首肩こり頭痛をケアせずに放置すると骨棘形成されてしまう事があります。
セルフケア
- アイシング
首の変形部に保冷剤などをタオルで包んで10分。これを1日2~3回。アイスノンを使って就寝するのも効果的です。 - 姿勢改善
スマホを見る角度は顎を軽く引くように意識する。 - 枕の選び方
少し顎が引けるような高さのある枕がオススメ。首の自然なカーブを維持。
マッサージ・整体のアプローチが適切でない
- 施術者の検査不足
動きチェック・再現テストなどがなく、「すぐにうつ伏せでマッサージ・整体」という所では、首の歪みを見逃し、首肩こりが慢性化しやすいです。 - 抽象的な説明
「骨盤がズレている」など抽象的な施術をされる所でも、首の歪みを見逃し、首肩こりが慢性化しやすいです。 - マニュアル的な施術
個別性を無視しマッサージを行う所でも、首の歪みを見逃し、首肩こりが慢性化しやすいです。
通院の判断基準
- 通う先の評価
グーグル等でクチコミ確認、頭痛治療の実績があるか確認する。 - 施術前のカウンセリングがあるか
初回に原因を分析し、明確な説明があるところが望ましいです。
気圧の変化に敏感すぎる体質(気象痛)

メカニズム

耳にある内耳が気圧の変化を感じ、前庭神経を通して脳に反応が行き、自律神経が過敏反応を起こして頭痛・肩こり・めまい・イライラを引き起こします。
特徴
- 雨や台風の前日・前々日(低気圧時)に頭痛が起こる
- 天気の急変時に頭痛・倦怠感・眠気が強く出る
詳細セルフケア
- 水分摂取習慣
1日に2ℓ程度の水やミネラル入り飲料を摂る。(脱水で体が浮腫み、気象痛症状が強くなるため) - 気圧アプリチェック
天気予報アプリで低気圧の接近タイミングを把握し、 眠る前にストレッチ・湯船に浸かる - サプリ併用
胃腸が弱くなければマグネシウムサプリを併用し、自律神経を安定させる
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薬物乱用頭痛

メカニズム
薬の頻回使用によって脳の痛み受容閾値が下がり、慢性的に痛みが出やすくなる状態(いわゆるリバウンド頭痛といいます)。
セルフケア・対処法
- 記録開始
薬の回数・量を記録し、「週10回以上」が目安 - 専門家連携
脳神経内科・痛み外来・頭痛外来に早期相談 - 段階的な減薬プラン
医師と相談し、最低限必要なタイミングで使用へ切り替えが◎ - 整体併用
薬を減らす過程で頚肩の緊張緩和を目的に施術を継続していく
高血圧による頭痛
メカニズム
血圧が高い状態だと血管が収縮・伸張を繰り返しやすく、特に起床時に首や後頭部にズキズキくる頭痛が起きやすいです。
セルフケア
- 血圧測定習慣
朝晩の血圧値を記録し、頭痛の出る数値を確認する - 生活習慣
減塩・適度な有酸素運動(週に150分程度)、体重コントロールを行う
緑内障による頭痛

メカニズム
眼圧の上昇で視神経が圧迫され、目・眉間・側頭部の頭痛を伴います。進行すると失明のリスクもあるため早期発見が重要です。
セルフケア
- 症状チェック
視界が狭くなった・眼が痛い・光が強く見えるなどの自覚症状 - 専門医へ早期受診
怪しいなと思ったら眼科で眼圧検査をすればすぐ判断可能です
側頭動脈炎

メカニズム
動脈炎によって側頭部の太い血管が炎症で膨れ、強いズキズキ痛や心拍に合わせた痛みを生じます。放置すると視神経障害につながる危険もあります。
セルフケア
- 症状の見極め
こめかみに拍動性の痛み・風に当たると痛いなど - 直ちに医療機関へ
内科にて速やかな血液検査・画像検査・ステロイド治療が必要
睡眠時無呼吸症候群(SAS)

メカニズム
睡眠中に気道が遮断され、体内(特に脳)が低酸素状態になり、結果として朝起きた時に頭がズキズキと重く感じます。
セルフケア
- 検査
耳鼻咽喉科や呼吸器内科の受診しましょう。臨床寝具メーカーや簡易検査、自宅での簡易検査キットも利用可。 - 治療法
CPAP装置やマウスピース、又は、体系的な問題であればダイエットも効果的です。 - 整体補助
猫背矯正で気道を意識して広げる施術が頭痛症状を和らるのでオススメです。
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心因性頭痛(うつ・不安症由来)
メカニズム
精神的ストレス・不安が続くと、緊張型頭痛や心身症的な頭痛が起こり、慢性化することがあります。
セルフケア
- 自己チェック
晴れない気分、イライラが強い、不眠あるいは過眠があるかどうか。 - 専門医受診
心療内科・精神科で問診・面接しましょう。 - 整体併用
肩甲骨や胸郭を開く施術を行い、自律神経の切り替えをサポート。
しかし、整体院では自律神経症状からくる頭痛のサポートまではできるが、「うつ症状(脳の神経伝達物質(分泌・作用)の異常)」のものは対応が難しいケースが多くあります。
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帯状疱疹の初期症状
メカニズム
水痘ウイルスの再活性化により、皮膚に発疹が出る前に神経を刺激し、チクチク・ピリピリとした痛みを生じます。これが頭痛に感じることがあります。
セルフケア
- 初期自己チェック
痛みや頭痛だけでなく、「そこに触られると痛い」と指で押して反応が強い場合は帯状疱疹を疑う - すぐ皮膚科へ
発疹が出る前でも診断・抗ウイルス薬による早期治療が効果的 - 整体注意
発症前は特に触診や圧迫刺激を避け、安静を優先しましょう。
睡眠不足・質の低い睡眠
メカニズム
十分な睡眠が取れていないと脳の疲労回復が進まず、頭全体に思考がぼーっとするような、頭の中が痛いような頭痛が出やすくなります。
セルフケア
- 睡眠衛生の確立
毎日同じ就寝・起床時間に整え、カフェイン夕方以降控える。 - 電子機器断ち
就寝1時間前からスマホ・PC禁止する。自律神経を乱し、睡眠の質を悪くさせます。 - 入浴習慣改善
寝る90分前に湯船20分。深部体温調整で眠りが深くなる・ - 整体補助
猫背矯正の施術で、胸郭周りの筋緊張を減らし、呼吸がしやすい姿勢を維持させることで、睡眠の質を引き上げます。
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栄養不足(鉄・マグネシウム不足)
メカニズム
血糖・鉄・ミネラル(マグネシウム)が不足すると、頭痛・めまい・集中力低下・倦怠感が生じやすくなります。
頭痛が中々治らなく、心当たりのある方はセルフケアを実践しましょう。
セルフケア
- 朝ごはん&間食習慣
バナナ・ヨーグルト・ナッツなどを間食に取り入れる(ミネラル(マグネシウム)が摂取できます) - 鉄分対策
レバー・ほうれん草・海藻・魚介類を積極的に食事に入れる。 - マグネシウム対策
ナッツ・豆類や水溶性のサプリメント約200mg/日
オススメサプリメント
- マグネシウムサプリ
https://amzn.to/4lOwXNT - 鉄分
ディアナチュラ ヘム鉄 30粒
カフェイン過剰または急な断絶

メカニズム
- カフェイン過剰→交感神経刺激による血管収縮→ストレス反応・頭痛
- 断カフェイン:血管が急に拡張し、反動で頭痛が発生
また、カフェインは利尿作用があり、体が浮腫みやすい体質に→脱水状態になりやすく気象痛タイプの頭痛になりやすいです。
セルフケア
- 1日2杯以内
アメリカ心臓協会・医師推奨でカフェイン摂取は200〜300mg/日程度がオススメです。 - 断カフェインプラン
3日に1杯→2日に1杯…と少しずつ減らす。 - ハーブティーへ切り替え
カモミール・ペパーミントなどリラックス系に切り替える
おわりに
マッサージや整体で治らない頭痛には、必ず原因があります。
自己判断で通院を繰り返す前に、 原因を突き止め、必要な医療機関と併用しながら整体ケアを行うことが重要です。
当院では、頭痛の原因見極め・セルフケア指導・再発予防を徹底し、必要であれば適切な医療機関へ推奨し、安心安全に整体アプローチを行っています。
「どこにいっても頭痛が治らない」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
24時間ネット予約はLINEから!
TEL 03-5935-8777
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