はじめに
整体院で多くの方が悩める症状として、腰痛、肩こり、膝痛がトップ3にあげられます。
その中でこの度は膝痛の原因とケア方法について解説していきます。
私も趣味のマラソンをとおして、膝痛に悩まされる時期もあった自分の経験と、
膝痛の悩みに対して整体治療を通して向き合ってきたなかで、
膝痛の方にはある一つの筋肉に共通してダメージがあることがわかりました。
もちろん、その筋肉のアプローチは治療や、セルフケアにも役立ちます。
膝痛に悩める方がストレッチなど以外にできるセルフケアができるようになります。
是非、最後まで閲覧くださいませ。
膝痛の原因 3選
おおきな外傷をのぞいた膝痛の種類としては、
変形性膝関節症(OAK)、側副靭帯損傷、十字靭帯損傷、関節ねずみ、オスグッドシュラッター病、半月板損傷などがあげられますが、
今回、記事内容の対象になる膝痛は、膝関節、関節裂隙に痛みがともなう慢性的なもので、
最もポピュラーな半月板損傷(膝関節のあいだにあるクッションの役割がある組織の損傷)のケースです。
このケースの膝痛の原因としては3つあり、
①股関節②足関節の動きが悪くなっている③太ももの筋力の低下があげられます。
股関節、足関節ともに過去におおきなケガをしたことがある方も慢性的な膝痛をかかえるケースが多いです。
- 股関節については、内股になっていたり、股関節が外に開いてしまっている歪みがあると、歩行のたびに膝関節にムリな捻じれが持続して加わり痛めてしまいます。
- 足関節については、過去におおきな捻挫などで靭帯が緩くなることによって、内反足になり、足首にぐらつきがあると、歩行のたびに膝関節がぶれてしまい、痛めてしまいます。
- 太ももの筋肉のなかでも「内側広筋」という筋力が低下すると、膝関節の安定性がなくなり、半月板損傷になりやすいです。リハビリとしては、この内側広筋を含めた太ももの筋力トレーニングが有効です。
上記の股関節、足関節の歪み、太ももの筋力低下があるにも関わらず、
歩くなどの加重があったときに、膝関節にムリな捻じれと圧迫が加わり、
半月板(クッション)が損傷し、腫れて炎症がおきてしまうことによって、膝痛につながります。
膝痛のかたは〇〇〇筋をケアせよ
膝痛の方に共通してダメージがはしる筋肉として、太ももの「外側広筋」があげられます。
この外側広筋は、膝蓋骨(膝のおさら)を安定させる作用があり、
ゆがんだ股関節や足関節、太ももの筋力低下によって不安定な膝をささえるために、
外側広筋が緊張することで膝のサポートをする役目があります。
膝痛をおこしている方のほとんどが、この外側広筋の異常な緊張がはしっていますので、
押して心地いい痛みのある部分をマッサージケアしてあげてください。
なぜ、外側広筋をケアすることによって、膝痛がらくになるかというと、
外側広筋の疲労をとることによって、その作用がしっかりとはたらき、膝蓋骨(膝のおさら)の安定がおきるためです。
よりはやく膝痛を治したい方は、セルフケアとして外側広筋のマッサージケアをしてみてください。歩行が軽くなる感じが実感できるはずです。
自身でマッサージもいいですが、家庭用電気治療器やマッサージガンなどでケアするのもオススメです。
おわりに
根本の原因としては、股関節と足関節の歪み、太ももの筋力低下が考えられますので、
股関節と足関節におきましては整体でのケアをおこなってみてください。
今回の半月板損傷が慢性的にすすみ、膝のクッションとしての役割をうしなってしまった後に、
膝関節の軟骨が直接すれてしまい、ダメージを負ってしまうことで最終的になってしまうのが「変形性膝関節症(OAK)」になります。
変形してしまうと、完全になおすためには手術しかなく、手技では痛みをその場でしのぐ対処療法しかありません。
変形する前にしっかりと膝痛の整体ケア、または、セルフケアをしていきましょう。
膝痛でお困りの方は、一度、当院にご相談ください。
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