はじめに
現代社会において、慢性的な肩こりや首の痛み、
さらには自律神経の不調による症状に悩まされる方が増えています。
自律神経のバランスが乱れると、
日常的な頭痛や食いしばり、さらには歯ぎしりといった症状が引き起こされ、
生活の質が著しく低下することがあります。
今回は、当整体院に通われているKさんのケースを元に、
こうした自律神経の不調を改善するために有効な
サウナの活用法・効果についてお話ししたいと思います。
40代女性Kさんのサウナ利用 改善ケース
Kさん(40代女性)は、長年、自律神経の不調から来る頭痛や肩こり、さらに歯ぎしりに苦しんでいました。
最初は市販薬で対処していましたが、次第に薬の効きが悪くなり、
最終的には病院で処方された薬を長期間服用することになりました。
しかし、薬の副作用が徐々に体に現れ、気持ちの落ち込みや不安感、
さらにはパニック障害や躁鬱のような精神的な問題まで引き起こされてしまいました。
※
自律神経症状を落ち着かせる薬のほとんどは神経系にアプローチするため、
このような副作用があることがあるそうです。
服用している薬の効果・副作用をネットで調べていただき
「中枢神経を阻害」「依存性あり」「習慣性あり」などの記載がある場合は
薬の長期服用をした場合、自律神経が安定するまで長引く傾向があります。
(当院にいらっしゃる方の症状経過データからみて多いと感じています。)
そして、Kさんは「薬に頼らずに首肩こりを良くしたい」という一心で当院に通い、
施術を受け続けましたが、長期間の薬物療法のせいか体が反応を示さず、頭打ち状態に。
そこで、私からKさんに提案したのが「サウナの活用」でした。
サウナは、温熱と冷却を繰り返すことで自律神経を整える効果があり、Kさんにも早速試していただくことに。
驚くべきことに、数回のサウナ利用とバランス整体の組み合わせで
みるみるうちに症状が緩和され、薬を止めることができました。
今では、月に一度のメンテナンスとして当院に通い、健康を維持できるようになっています。
Kさんの体験は、サウナが自律神経症状の改善にどれだけ効果的かを物語っています。
それでは、なぜサウナが自律神経を整えるのに役立つのか、
そして他にもどのようなセルフケアが効果的かについて
国家資格者の整体師である私が詳しく解説していきます。
サウナの3つの効果
大きな効果として、サウナは交感神経と副交感神経をバランスよく刺激することで、自律神経を調整する効果があります。
自律神経は、私たちの体を無意識に調整する「自律機能」をつかさどる神経系で、
ストレスや生活習慣の乱れにより、そのバランスが崩れることがあります。
この自律神経の乱れが、
肩こりや頭痛、さらには胃の消化不良や不眠といった症状を引き起こす原因となります。
自律神経に効く!サウナの主な効果は下記の3つです。
その① 交感神経と副交感神経のバランス調整
サウナの温熱効果によって体温が上がると、交感神経が活性化し、体が緊張状態になります。
交感神経が活性化すると一時的に筋肉が緊張し、血管も収縮しやすくなります。
しかし、温熱効果によって血流が促進されると、酸素供給が増えて筋肉の緊張がやわらぐ作用も同時に働き、
結果として、交感神経が活性化しても筋肉がリラックスしやすくなるのです。
一方で、サウナから出て冷水を浴びたり、外気浴をすることで
副交感神経が優位になり、リラックスした状態に切り替わります。
この「交感神経→副交感神経」のスイッチを何度も繰り返すことが、自律神経を正常に戻すのに効果的なのです。
ちなみに、現代の人たちは、この自律神経において興奮する
「交感神経」スイッチがONになり続けているケースが非常に多いです。
なぜなら、空調の効きすぎた室内から外に出た時の気温差、人間関係のストレス、
激しい気候変動による気圧差、太陽フレアによるストレスなど、
様々なストレスに身体が順応しようとするタイミングで
「交感神経」のスイッチがONになってしまうのです。
そのせいで、頭痛を過敏に感じてしまう、食いしばり・歯ぎしりなどを引き起こしてしまうのです。
その② 血行促進による筋肉のリラクゼーション
温熱効果による血行促進は、筋肉の酸素供給を増加させ、疲労物質を効率よく排出されます。
これにより、肩こりや首こり、さらには背中や腰の痛みも緩和されます。
特にデスクワークや長時間の同じ姿勢が原因で起こる筋肉のコリには、サウナが非常に有効です。
Kさんの場合も、慢性的な肩こりがサウナを利用し始めたことで劇的に軽くなりました。
その③ ホルモンバランスの調整
サウナは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑え、
リラックスホルモンであるエンドルフィンの分泌を促進します。
これにより、精神的な緊張や不安感が軽くなり、自律神経のバランスが整います。
Kさんも、精神的な不安やストレスが減り、安定したメンタル状態を維持できるようになりました。
サウナ利用の大切なポイント
サウナは一度や二度の利用で劇的な変化を感じることもありますが、
効果を最大限に引き出すためには「継続的」な利用が大切です。
サウナの温熱と冷却の繰り返しは、体にちょうどいい負荷をかけ、自律神経のリセットを促します。
おすすめのサウナ利用時間は、1回あたり5〜15分の入浴を2〜3回繰り返すことです。
その際、冷水浴や外気浴を合わせて行うと、さらに効果が高まります。
他のオススメセルフケア4選
自律神経を整えるためには、日常生活の中でできるセルフケアも重要です。
これから解説する4つのセルフケアは、
サウナと併用すると効果が高まるオススメのセルフケア方法です。
(Kさんにも実践してもらいました)
抱き枕で寝る
抱き枕を使うことで、寝ている時に自然な姿勢を保ちやすくなり、肩や首の負担を減らすことができます。
睡眠の質を高めるためには、寝る姿勢が非常に大切です。
特に、首や肩の筋肉が緊張しやすい人にとって、
抱き枕はリラックスして眠るための有効なアイテムで、
なるべく肌触りが心地いいものがおすすめです。
また、寝る姿勢が良くなることで呼吸が深くなり、自律神経の調整にも役立ちます。
動物の動画を見る
ストレスが溜まった時や気持ちが不安定な時には、
動物の動画を見てリラックスすることをおすすめします。
可愛い動物の仕草や表情を見ることで、心が和み、ストレスホルモンが減少し、
幸福を感じる「オキシトシン」のホルモンが分泌されると最近の研究で明らかになっています。
オキシトシンは、自律神経にとって非常に良い安定感をうながし、
食いしばりや歯ぎしりといった症状を軽くする効果があります。
授乳時に、お母さんの体内で分泌されるといわれているホルモンですが、
「可愛い!」と癒された際にもオキシトシンがでてきます。
深い呼吸を心がける
自律神経を整えるためには、深い呼吸が非常に効果的です。
浅い呼吸をしていると、交感神経が優位になり、体が緊張状態になりやすいです。
逆に、ゆっくりと深い呼吸を心がけることで、副交感神経が優位になり、リラックスした状態を作り出せます。
「腹式呼吸」で行えるとより効率的にリラックスできます。
当院では、呼吸法調整を取り入れている「猫背矯正」も行っており、
これにより自律神経のバランスを整えつつ、姿勢の改善も期待できます。
早く良くなりたい方は、検討してみてください。
温冷交代浴を自宅で行う
サウナに行けない場合、自宅でできる温冷交代浴もおすすめです。
お風呂で体をしっかり温めた後に、冷たいシャワーを短時間浴びるだけでも、
自律神経に良い刺激を与えることができます。
温熱と冷却を交互に行うことで、サウナと同様の効果が得られ、
血行促進や自律神経のリセットが期待できます。
おわりに
自律神経の不調は、日常生活に大きな影響を及ぼしますが、
早めに対策を取ることで早期改善が期待できます。
Kさんのように、重度の自律神経症状に発展してしまった場合、
まずはサウナのような温熱療法で自律神経を整えることが有効です。
もちろん、サウナだけが唯一の解決策ではありません。
重度の症状でなければ、当整体院での施術で十分に対応可能です。
その際におすすめするのが、「猫背矯正」のオプション治療(+1000円)です。
姿勢の改善によって呼吸が深くなり、自律神経を安定させる効果があります。
首こり肩こり、自律神経の乱れにお悩みの方は、当院での施術を一度お試しください。
早期改善のためのサポートをさせていただきます。
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