初めに
大泉学園で生活されている中にも、日本特有の現代病「肩こり」に悩まされているかたも少なくないと思います。
肩こりはその年代別でも、少しずつ原因が変わってきています。
令和の時代にみえてきた3つの肩こりタイプと、その対策を紹介していきます。
3つの肩こりタイプとは?
デスクワークやスマホが普及し、デスクワーク型肩こり、スマホ型肩こりなどのワードがありますが、
肩こりを引き起こす要因といわれているのが、日常生活の習慣から生まれるものです。
長い時間、同じ姿勢で作業に没頭してしまったりして、肩の筋肉の、血行不良や筋力減少、
時には、ストレスによる自律神経の乱れが肩こりの要因と考えられています。
そんな肩こりですが、実際に私が臨床で肩こり患者さんをみる時に、
最近の肩こりは大きく3つのタイプに分類されることがわかってきました。
以下の3つになります。
- 首のズレからくる肩こりタイプ
- 歯ぎしりからくる肩こりタイプ
- 猫背巻き肩からくる肩こりタイプ
肩こりに悩めるどの方でもどれか一つのタイプに当てはまるはずです。
一つずつ詳しい解説と、よくなることに向けた対策もセットで記事にしていきますので、
どうぞ、最後まで閲覧くださいませ。
その1 首のズレからくる肩こり
肩こりは首のズレ(ねじれ)、所謂、寝違えからくるタイプもかなり多いです。
首のズレが生じてしまうと、肩の筋肉が緊張してしまい、肩こりになってしまいます。
これは、寝ている時に起きてしまう寝違えや、日々の反復したうごきで起こってしまうことが多く、なぜ首のズレが肩こりに関連するかというと、
人の首の骨の本数は7本あり、その骨と骨の間から、頭や肩、指先の筋肉に結びつくように
神経がはしって、脳からの伝達で動かすことができるのですが、
首のズレが起きている事によって、神経が圧迫され、無自覚に筋肉が収縮する働きを起こしてしまうからです。
私は首のズレからくる肩こりを「反射痛」のようなものといいかえて、患者さんには説明しています。
首のズレからくる肩こりタイプの特徴としては、
- 首を後ろに反らす、又は、どちらかに傾げると肩に響く。
- 肩甲骨の間や、背中までこる感じがする。
- 肩こり側の、首の骨を押すと痛い。
- マッサージしてもすぐもとに戻ってしまう。
少なくとも、上記の特徴があります。当てはまる方がいましたら次の対策をお試しください。
対策
首のズレからくる肩こりタイプの方にオススメする対策としては、
寝ている時の枕の高さを高くして寝ることです。
首の関節は、立体的にねじるような動作(首をグルグル回したりなど)をするのに
適していない関節で、反ってねじり(回旋)が加わるとズレてしまいます。
寝ている時に枕をしないで寝ると、なおさら首の反った形が強調され、
ねじりが加わると首の関節のズレが生じてしまい、肩に緊張が走り、肩こりを起こしてしまいます。
枕を高くして寝ることによって、首が強く反らされることを防ぐことができますし、
首の関節に優しい環境を寝ているときにつくることができます。
高さの目安としては、仰向け寝が好きな方は、寝た時に顎が軽く引けるくらいの高さ、
横向き寝がすきな方は、片方の肩幅程度の高さがベストです。
よく、首の体操で首をグルグル回す動きは、逆に肩こりを
悪化させてしまうことがあるのでやらないことをオススメします。
その2 歯ぎしりからくる肩こり
二つ目は、歯ぎしりからくるタイプの肩こりです。
数年前のコロナ感染がはじまった頃から、すさまじい勢いで増えてきているタイプの肩こりで、
ふつうの肩こりの肩の後ろがこるというよりは、首の前がこるというのが特徴的。
ながい時間放置すると、肩こり側の腕が重だるくなることもあります。
この歯ぎしりからくるタイプの肩こりは、おおきく二つの原因があり、
ストレスを抱えていたり、マスク着用時間がながい方に多く当てはまります。
歯ぎしりをすると首の前の筋肉が緊張を起こしますし、
マスク着用時に口をとじて奥歯がかみ合う時間がながくなってしまったり、
マスクで呼吸が浅くなり息を吸い込むときにも、首の前の筋肉をつかってしまうためです。
歯ぎしりはストレスからくるものが多く、
睡眠中や、日常生活でストレスを感じたときに無意識でおこなってしまうものです。
マスク着用時にも同じような現象が起きてしまいます。
この首の前の筋肉は「斜角筋」といい、
この筋肉の下を、腕にいく血管と神経がはしるのですが、
それが斜角筋によって圧迫されてしまうと、腕の重だるさを感じてきます。
対策
この歯ぎしりからくるタイプの肩こりの対策としては、
寝る時のマウスピースの使用、そして、マスクをはずす時間をなるべく多くつくるということがオススメです。
実際、ストレスが無くならないかぎり、歯ぎしりは完全にきえません。
しかし、マウスピースを使用することによって、
強く完全に噛みしめすぎること、そして、歯のすりへりを防止することができます。
ストレス発散が一番の対策ですが、道具でいうとマウスピースが最適解。
歯医者では保険適応で作成もできますので、
歯ぎしりからくる肩こりタイプのかたは検討してみてくださいね。
その3 猫背巻き肩からくる肩こり
最後に肩こりの原因で多いタイプが、猫背巻き肩からくる肩こりタイプです。
デスクワークやスマホが生活に定着し、それに合わせて人のからだも
それにアジャストメントするように、猫背や巻き肩な姿勢になるタイミングがおおくなってきました。
その姿勢を長い時間とってしまうことによって、
肩の筋肉が猫背巻き肩に引っ張られ、緊張が起きてしまうタイプの肩こりです。
これはなぜ起きてしまうかというと、
元々、からだのいい姿勢によって、頭の重さを体全体で支えることができるのですが、
いい姿勢から逸脱した、猫背巻き肩の姿勢は頭がまえに釣り下がるかたちになってしまい、
それを肩まわりの筋肉のみで支え続けてしまうことによって、
肩の筋肉の緊張と血行不良をひきおこし、肩こりになってしまいます。
職業柄、どうしても長い間、デスクワークの同じ姿勢を
とり続けなければならない方に多いタイプの肩こりです。
対策
猫背巻き肩からくる肩こりタイプの対策としては、
長時間のおなじ姿勢での作業をひかえて休憩をこまめにとること、
体操としては「壁腕立て伏せ」がオススメです。
ふつうの腕立て伏せを、立った状態で行うことによって、
背中が伸ばされ、巻いた肩も押し込まれるようになりますので、
いい姿勢になり、頭を体全体で支えられるようになることで、
猫背巻き肩からくる肩こりタイプの方は肩こりが楽になります。
肘を曲げて肩をグルグルまわす体操も、
肩こりの筋肉の血行を良くすることに繋がりますので、
行ってみてくださいね。
おわりに
以上、令和の時代にみえてきた3つの肩こりタイプと、
その対策をまとめてみました。
この3つの肩こりタイプの複合型の肩こりもありますので、
その場合は難治な肩こりになっていることが多く、
いくつも当てはまるかたは、要治療サインです。
自分の肩こりのタイプを知るだけでも、
よくなるヒントになるものです。
記事をみて、どのタイプか直接知りたい方は、一度、お気軽にご相談ください!
あなたのその肩こりに合わせた治療と対策をおこない、共によくしていきましょう!!
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