はじめに
今回は、多くの方が気にしながらも後回しにしがちな「骨盤」に注目します。
特に産後の骨盤のケアを怠ると、どのようなデメリットが生じるのか、具体的に9つご紹介します。
そして、産後の骨盤矯正をいつ始めればいいのか、タイミングについても解説します。
骨盤ケアを怠るとどうなるの?
骨盤は体の土台となる重要な部位です。
この部分が歪んだり、開いたままになったりすると、全身に影響を及ぼします。
特に、産後はホルモンの影響で骨盤が緩みやすく、正しいケアが必要です。産後しばらくは問題がなくても、年齢を重ねるにつれて思わぬ不調を引き起こす可能性があります。
そこで、実際に当院で骨盤矯正を受けた40代女性Sさんのケースをお伝えします。
産後、骨盤を放置し続けた40代Sさんのケース
Sさんの背景
Sさんは20代半ばで第1子を出産しました。出産直後は育児と家事に追われ、産後の骨盤ケアをする余裕がなかったそうです。また、特に目立った不調がなかったこともあり、「このままでも大丈夫」と思っていました。
子育てがひと段落し、30代後半になると仕事復帰し忙しい日々を送っていましたが、ある時から以下の症状に悩まされるようになりました。
Sさんの具体的な症状
- 尿漏れ
「くしゃみや咳をすると、ちょっと漏れてしまうことが増えた」とSさん。特に冬場や冷えた時に症状が顕著で、外出先でのトイレが気になりストレスになっていたそうです。
- 腰痛
長時間立っていると腰が重だるくなり、反ると更に痛い。寝返りを打つときにも痛みを感じることが多くなりました。
- 股関節痛
急に動いたり階段を上がると、股関節が「ズキッ」と痛むことが増えたそうです。特に右側の痛みが強く、歩行にも支障が出るレベルでした。
- 姿勢の悪化
鏡を見ると背中が丸く、猫背がひどくなっていることに気付きました。本人は「昔よりも下半身が太くなった」と感じていたそうです。
来院時の状態
Sさんの骨盤は左右に開いており、腰や股関節の関節炎を起こしている状態でした。また、腹筋や骨盤底筋といったインナーマッスルの機能が著しく低下していることも確認できました。
中殿筋も過剰に発達し、お尻と太ももの外側ばかりに筋肉がついてしまっていて、お尻が『下垂型』のシルエットに。
この状態では日常生活で無理な負担がかかり、不調が繰り返されるのも無理はありません。
矯正後の変化
当院で骨盤矯正を開始し、初回施術から、骨盤・股関節の位置を正す施術を行いました。
2回目以降は、骨盤周辺の筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチや、自宅でできる簡単なエクササイズを指導し、4回目の施術を終えた頃には以下のような変化がありました。
- 尿漏れがなくなり、トイレの不安から解放された
- 腰痛が完全に消え、夜ぐっすり眠れるように
- 股関節の痛みがなくなり、足がまっすぐ前にでるように
- 姿勢が整い、スラっとした印象に
「自分でもこんなに楽になるとは思わなかった」と話され、現在も月に1度メンテナンスに来院されています。
骨盤の開きを放置するデメリット9選
骨盤の開きや歪みは、全身にさまざまな影響を及ぼします。ここでは、具体的にどのようなデメリットがあるのか、9つの項目を詳しく解説します。
尿漏れが起きやすくなる
骨盤が開くと骨盤底筋が上手く機能しなくなります。
そして、骨盤底筋の筋力が弱まることで、膀胱や尿道を支えきれなくなり、くしゃみや咳、運動時に尿漏れが発生します。
この症状は筋力の衰えが顕著にでる40代以降に増えやすいですが、産後ケアをしていない場合は20代からでも起こることがあります。
腰、股関節、膝に不調をきたす
骨盤の歪みが周囲の筋肉や関節に負担をかけ、痛みや違和感を引き起こします。
例えば、骨盤が前に傾くと反り腰になり、腰椎に過度な負担がかかります。また、股関節が外側に広がることで、膝の軟骨がすり減りやすくなります。
腰も股関節も膝もその状態で無理に動かし続けると炎症を起こし、痛みに繋がります。
お尻が大きくなる
骨盤が広がり、股関節が外転することで筋肉の位置がズレ、脂肪がつきやすくなります。
特に「下垂型」のお尻になりやすく、ジーンズが似合わなくなると悩む方も多いです。
太ももが太くなる
骨盤が歪むと、下半身の外側に余分な筋肉や脂肪が付きやすくなります。
さらにソケイ部前にある動脈が圧迫されやすくなり、血流が滞ることで、むくみやセルライトが発生しやすくなることで更に太くみえてしまいます。
冷え性やむくみが悪化する
骨盤が開いたままだと、血液やリンパの流れが阻害され、特に下半身に冷え性やむくみが生じます。
冷えはホルモンバランスの乱れを引き起こし、不調の原因になります。
姿勢が悪化する
骨盤が正しい位置にないと、猫背や反り腰などの姿勢不良を引き起こします。
姿勢の悪化は肩こりや首こりの原因にもつながります。
内臓機能が低下する
骨盤の歪みが内臓の位置や働きに影響を与えます。
消化不良、便秘、胃のむかつきなどの不調が起きやすくなります。
生理痛や月経不順が悪化する
骨盤が開いていると、骨盤周辺の筋肉が無駄に緊張し、子宮や卵巣への血流が滞ることで、生理痛がひどくなったり、月経不順が起こりやすくなります。
産後の体型が戻りにくい
骨盤が開いたままだと、本来の動きが損なわれて代謝が下がることで、脂肪がつきやすくなり、ウエストやヒップラインが崩れます。
特に骨盤を閉じないまま運動をしても、理想的な体型に戻ることは難しいです。
その歪んだ骨盤にフィットするような体型になります。
コラム 骨盤矯正はいつ始めるべき?
骨盤矯正を始める最適なタイミングは「断乳まで」です。
この時期まではホルモンの影響で関節が柔らかく、矯正効果が出やすくなります。
ただし、断乳後でも遅すぎることはありません!正しい方法で骨盤を整えれば、体型や体調はしっかり改善されます。
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まとめ
骨盤を放置することはデメリットしかありません。
特に産後のケアを怠ると、数年後、さらには数十年後に大きな影響を及ぼす可能性があります。
当院では、国家資格保有の整体師が正しい知識と技術の元、産後の骨盤矯正をサポートしています。
「産後の体型が戻らない」「最近腰痛がひどくなってきた」
など、気になることがあればお気軽にご相談ください。一緒に健康的な体を取り戻しましょう!
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