五十肩とは?なぜ長引くのか

「腕が上がらない」
「後ろに手を回すと激痛が走る」
そんなお悩みをお持ちの方、それはもしかすると五十肩かもしれません。
五十肩(または四十肩)は、40代以降の方に多く見られる症状で、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれることが多いものです。
肩関節まわりの筋肉や腱、滑液包(関節の潤滑袋)などが炎症を起こし、痛みと可動域制限が生じます。

一度発症すると、完治までに半年〜数年かかることも珍しくありません。
なぜ長引くかというと、五十肩が「ある日突然起きるもの」ではなく、長年の生活習慣や身体の使い方のクセ、姿勢の歪みなどの積み重ねでゆっくりと進行するからです。
長い年月をかけてなってしまう症状なので、その分、治るまでも時間がかかります。
そのため、治療やセルフケアも「継続」がカギとなります。
【共通点】ほとんどの五十肩が痛がる場所とは?
当院の臨床経験でも、五十肩で来院される患者様の約9割が「ある一点」に強い痛みを訴えます。
それが、「結節間溝(けっせつかんこう)」と呼ばれる部位付近です。
◆ 結節間溝とは?

力こぶをつくる筋肉「上腕二頭筋」の腱が通る溝で、肩の前側にあります。
この腱が、肩関節のズレや炎症により過度に擦れると、「上腕二頭筋長頭腱炎」という状態になります。
実際、五十肩の痛みの原因として代表的な疾患には以下のようなものがあります
- 肩関節周囲炎
- 上腕二頭筋長頭腱炎
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩峰下滑液包炎
これらのうち、「上腕二頭筋長頭腱炎」は特に多く、肩の前面に圧痛(押すと痛い)を訴えるケースが圧倒的に多いのです。
◆ チェックしてみよう!
- 肩の前面を押して強い痛みがある
- 腕を前に上げると引っかかる感覚がある
- 夜中にズキズキ痛んで眠れない
上記に該当する方は、結節間溝が関係する五十肩の可能性が高いです。
【整体師が使う】五十肩改善に効くツボ「肩髎(けんりょう)」
当院で五十肩の治療において、ほぼ必ずといっていいほどアプローチする重要なツボがあります。
それが「肩髎(けんりょう)」です。

◆ 肩髎の位置

肩を少し外側に上げたときにできるくぼみの、やや後ろ側にあります。
肩甲骨と上腕骨の間の関節のすき間に位置していて、押すとズーンと響くような感覚がある方も多いです。
◆ なぜ肩髎が重要なのか?
五十肩の症状が重い方ほど、最終的に「結帯動作(けったいどうさ)」と呼ばれる動作ができなくなります。
(たとえば「後ろに手を回す」「エプロンのひもを結ぶ」「腰に手を当てる」など)

肩髎を正しく刺激することで、この「後ろに回す動き」の動作制限が良くなり、五十肩の快復が早くなることが臨床上よくみられるためです。
◆ ツボ押しのやり方
- 指で心地よい「痛気持ちいい」程度の強さで押す
- 5秒〜10秒押して離す、を繰り返す(5分程度)
- 毎日1〜2回、無理のない範囲で行う
※強く押しすぎると炎症が悪化する恐れがあるため、注意が必要です。
肩髎は、五十肩だけでなく、頑固な肩こりや眼精疲労にも効果があると言われています。
【その他】効果的なセルフケア「コッドマン体操」
病院や整形外科でも推奨される五十肩のセルフケア方法に「コッドマン体操(振り子体操)」があります。
◆ コッドマン体操のやり方

- テーブルや椅子に片手をつき、痛い方の腕をぶら下げる
- 腕をリラックスさせた状態で、前後・左右・円を描くように動かす
- 空のペットボトルなど、少し重さのある物を持つとさらに効果的(痛みが少ない場合)
この体操は、肩関節の滑らかな動きを取り戻し、癒着や固まりを防ぐ目的で行われます。
◆ 実施のポイント
- 肩の痛みが「軽い時間帯」に行う(朝が楽な人、夜が楽な人で異なる)
- 無理のない範囲で回数・時間を調整
- 毎日継続することが回復への近道
日常のスキマ時間に取り入れられるため、患者さんからも好評の体操です。
五十肩を早く治すために必要なこと
五十肩の回復には、
■「通院によるプロの調整」
■「自宅での継続的なセルフケア」
この2つの両立が欠かせません。
これをしっかり行っていても早くても半年はかかる症状です。
(放置で痛みが引くのは数年かかります。しかし、動作制限は治らない傾向が多い。)
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、1〜2週間に1回の通院ペースで経過をチェックしながら、回復をサポートしています。
ご自身でツボ押しや体操などのケアを続けていただくことで、施術の効果も高まり、治りも確実に早まります。
マグネシウムオイルが五十肩にも効く?!

また、マグネシウムオイルの肩への塗布も早期改善につながります。
なぜなら、マグネシウムはオイルで塗ることで皮下浸透し、下記の効果を発揮するためです。
①筋肉の緊張を緩める作用
- マグネシウムは、筋肉の収縮をコントロールするミネラルです。
- 五十肩では、肩まわりの筋肉が慢性的に緊張しています。
- マグネシウムが皮膚から吸収されることで、筋肉細胞内のカルシウムイオンの働きを抑制し、筋緊張の緩和を促します。
結果、可動域が広がりやすくなります。
② 炎症抑制作用
- マグネシウムには抗炎症作用があるとされ、炎症を抑える働きがあります。
- 五十肩の急性期〜慢性期にかけての関節包の炎症を和らげる可能性があります。
結果、痛みの軽減につながります。
③血流促進と代謝改善
- 経皮吸収されたマグネシウムは、毛細血管を拡張させて血液循環の改善をサポートします。
- 肩関節周囲の血行不良は、癒着や拘縮の原因にもなり治りを遅くさせるため、血流改善は早期改善に大切です。
結果、癒着・硬化の改善スピードが早まります。
オススメのマグネシウムオイル
「自分自身でもできることはしたい」
そんな方はマグネシウムオイルをお試しください。
※当院でも販売しています。

■「マグネシウムオイル」
※ヒリヒリが苦手な方はマグネシウムクリームがオススメ!
■その名も「マグバーム」(日本製のマグネシウム配合のクリーム)
まとめ あなたの五十肩も、必ず良くなります!
今回は、五十肩に共通する圧痛点「結節間溝」、五十肩改善に有効なツボ「肩髎」、そして自宅でできる「コッドマン体操」の3つを中心にご紹介しました。
五十肩は長引きやすく、「もう治らないのでは…」と不安になる方も多いですが、正しいケアをすれば必ず回復します。
そして、何より大切なのは「諦めずに継続すること」です。
五十肩を早く治したい方はお気軽にご相談ください。
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TEL 03-5935-8777
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