はじめに
「朝起きた時に寝違えてしまった・・・」
「首が痛くて振り向けない」
ひょんなことから起きてしまうのが首痛、寝違えです。
そんな首痛、寝違えが、時に痛みが引くことに時間がかかり、慢性化してしまうことがあり、難治なものになってしまうことがあります。
今回は、症例も交えながら、首痛、寝違えの痛みが長引いてしまう3つの原因を解説していきます。
その対策も記していきますので、首痛や寝違えに悩む方は、最後までご覧なってください。
1か月!首痛が長引いた60代女性Sさんの症例ケース
約1か月もの間、首痛に悩まされていたSさんは、当院で首を中心に整体、
そして、日常生活である行動をやらないようにしてもらうことで、
3回の通院でほぼ痛みが無い状態まで良くなることができました。
これは、首の整体で痛みを軽くするのは勿論として、Sさんに首の炎症を引かせることを第1優先にしてもらったためです。
60代女性Sさんは4週間前に首を寝違えてしまい、整形外科で電気を流して治療をしていたのですが、一向に痛みが引かなく、
「年のせいかも・・・」と通っている院の先生にも暗に言われ、自信を失う毎日を過ごしていたそうです・・・。
そんなある日、家に届いた首肩こり頭痛専門の当院のチラシをみてご来院されました。
お話を伺い、先ず、驚いたことが1か月も変わらない首の痛みがあるという点です。
更に伺うと、良かれと思って「毎日首を温める」、「痛いのを我慢して首を回す体操」などのセルフケアを繰り返していたそうです。
これは、痛みを感じさせる「炎症反応」を悪化させてしまう行動です。
患部を触っていくと、首の関節(頚椎)左右の3番と4番の間に強い圧痛と熱感がありました。
動作痛としては、上を向く動きが痛くてできない状態でした。
首の関節炎の可能性を疑いました。
整形外科では、痛み止めの薬と、電気治療を行っていたそうで、薬を飲み痛みが引くと普段通り首を動かすような生活をすごしていたそうです。
恐らく、痛めた当初から起きていた首の炎症が、自身のセルフケアで悪化を繰り返し、安静にできず、ここまで痛みが長引いてしまったのだと考えられます。
整体で首の調整を行い、関節の動きを良くすることで痛みを軽くさせ、
Sさんにお願いしたことは、首を温めること、首を回す体操を控えるように伝え、変わりに首の「アイシング」を徹底して行うようにしていただきました。
そのおかげもあり、2回目の通院時には首痛が7割軽く、3回目には9割軽くなり痛みが引いていきました。
今では、本人に不安な気持ち(また、痛くなるのではないか?等)があるとのことなので、月に一度、再発予防を目的にメンテナンス整体を行っています。
首痛・寝違えはしっかりとケアをしていけば、1ヵ月も同じ痛みが続くというのは避けられます。
ここからは、他の方もSさんにも当てはまる、首痛・寝違えの治りが悪くなってしまう原因を3つ解説していきます。
首痛・寝違えが長引く原因①
首痛・寝違えの急性期に患部を温めてしまうことで、痛みが長引いてしまいます。
これは、ケガの初期に起こる「炎症反応」が、温められることによって、更に悪化してしまうためです。
炎症反応とは、腫れ、熱感(触れると熱い感じがする)、発赤(患部が赤くなる)、疼痛(痛みのこと)の主に4つの反応を起こす生体反応で、
寝違えに限らず、ケガをしてから72時間は急性炎症期とされています。
この炎症反応を落ち着かせるためにも、アイシング(冷やす)することが好ましいのですが、
温めてしまうことにより、炎症反応が過敏になりすぎてしまい、治りが悪くなってしまいます。
首関節は、長い時間、炎症反応が起こり腫れてしまう事によって、関節が浮腫んで動いてしまい、不安定になることで、更に首関節が歪んでしまうことがあります。
いわゆる、慢性的になってしまう状態です。
痛いタイミングで温めることは、二次的にも痛みを長引かせてしまいますので、気を付けましょう。
首痛・寝違えが長引く原因②
首が痛いにも関わらず動かし続けてしまう事によって、痛みが長引いてしまいます。
なぜなら、痛みのある動きを行うことで、首関節の炎症部分にストレスがかかってしまい、炎症反応を助長してしまうためです。
首の寝違えは、首の骨についている細かい筋肉の損傷タイプ、又は、椎間関節という首関節の損傷タイプ、大きく2種類により起きてしまいます。
ちなみに、今回のSさんは椎間関節性の寝違えの可能性が高いです。
どちらのタイプにせよ、患部に炎症反応が起きて痛みを伴っていますので、
「痛みの出る動き」を繰り返せば繰り返すほど、炎症部分にストレスが加わり、治りが悪くなります。
例えるなら、転んで擦りむいた膝の傷口を、自身でツンツンつつくことで傷口を広げるような感じと一緒です。
早期回復をねらうのなら、痛みが出る首の角度での動きは避けることが大切です。
また、椎間関節性の首痛においてですが、繰り返し痛い動きを行い続けることによって、首の骨がその炎症と、動作痛のストレスに対抗しようと、固く変形する(首の骨にトゲのようなものができる)ことがあります。
これは整形外科などでは「骨棘」と診断されるもので、ここまで変形が進んでしまうと、手技整体のみでは痛みを軽くさせることはできるのですが、キレイに首を整えきることは難しくなってしまいます。
首痛・寝違えが長引く原因③
首のズレやゆがみを調整せずに、対処療法的に電気ばかりを流していても、治りが遅くなる傾向があります。
これは、表面に出ている痛みに対してのアプローチのみになってしまい、捻じれた首関節の根本が改善されていないため、痛みがぶり返してしまう可能性があるためです。
首痛・寝違えの炎症反応が起きてしまう原因が、交通事故などの強い外傷でない限り、首のズレやゆがみのどこかに必ずあります。
そのズレやゆがみの結果、首痛・寝違えを伴ってしまう事が多いのです。
その根本的な身体のゆがみを調整、いわゆる整体することで、痛みを早く引かせることができます。
プロの専門家に身体をゆだねてみるのも1つの手です。
また、今回のSさんに限ってですが、痛み止めの薬を飲んで「痛みが無くなった」状態で動かしすぎてしまう事も、炎症反応をぶり返し、痛みが長引く原因にもなってしまいますので気を付けていきましょう。
原則、安静が第一です。
対策とまとめ
今回は実際に当院にご来院されたSさんの症例をもとに、首痛・寝違えは治りが遅い原因3つを解説していきました。
首痛・寝違えが変に長引いている方は、当てはまる原因がありましたでしょうか?
たった一つの対策としては、Sさんにもお伝えしたのですが、
首痛を感じ始めたタイミングにおいて「アイシング」(冷やす)によって、炎症反応を落ち着かせることが第一優先です。
首痛・寝違えの痛みに悩んでいる方や、長年の首痛に悩まれている方は、
是非、1度、大泉学園で唯一の首肩こり頭痛専門の当院にご相談ください。
最短で良くなるサポートをさせていただきます。
関連記事