はじめに
ぎっくり腰経験者ならわかると思いますが、あの立ち上がることができなくなる痛みと絶望感、そして、日常生活が普通に行えない切なさ。
私も体験したことがあるのでわかります。
今回はその対策も解説していきます。
ドイツ語では魔女の一撃ともいわれている、の日本国外でも起こりえるケガ・・・
その3つのパターンとその対策を今回はまとめていきます。
まだ体験していない方も、腰痛やぎっくり腰を繰り返している方にとっても参考になる情報だと思います。
そのので、是非、最後まで閲覧ください。
※「ぎっくり腰」について
本稿でいうぎっくり腰は、専門用語でいう「急性腰痛」のことです。
普通の腰痛ではなく、朝起きた時に起き上がれないような重症度の高い腰痛です。
急性腰痛の大まかな3パターン
ぎっくり腰には筋肉か関節どちらかを痛めるケースがあり、
おおまかに3つのパターンに分類されます。
自分のぎっくり腰がどんな痛め方がわかるだけでも、早く治るかどうかが変わってきます。
3つのうちどれがぎっくり腰だけでなく、ふつうの腰痛でも同じことが当てはまりますので、
自分がどのタイプの腰痛なのかを確認してみてください。
腰を反らして痛い!椎間関節ゆらいのぎっくり腰
腰を反らすときに痛みを感じるタイプは、椎間関節ゆらいのぎっくり腰です。
腰を後ろに反らすときに30度くらいの角度で、腰の突っ張り感、強い痛みを伴う場合は、
椎間関節性の腰痛、ぎっくり腰です。
具体的にいうと、腰の骨は5本あり、その間に関節(椎間関節)があるのですが、
このうちのどこかの骨と骨(関節)の動きが悪く、引っかかりを起こして炎症を起こしている状態です。
その腰骨の間の関節で引っかかり、キズができてしまい、炎症が強く起きてしまうと、椎間関節由来のぎっくり腰が起きてしまいます。
このケースは腰を反ると腰が痛いにも関わらず、急激に反らす動き、
反復して反らす(ストレッチ等)、長い間反り腰で座り立ち姿勢をしてしまった時に痛めてしまいます。
前かがみになると痛い!筋筋膜性ゆらいのぎっくり腰
腰が前かがみで、痛みや激痛が走るタイプは筋肉ゆらいの腰痛、又は、ぎっくり腰です。
膝を伸ばして腰を曲げたときに、30度~90度間で腰の痛みが出てくる場合は、
腰骨沿いについている筋肉靭帯に顕微鏡レベルですが、キズが入っている、または、肉離れを起こしている事があります。
このタイプの腰痛は腰の筋肉の細かい部分で大小ありますが、筋断裂が起きてしまっている状態です。
腰に付着する筋肉の多くは、前かがみの動作を行った時に、
体が前に倒れないように緊張して支えてくれる役割があります。
しかし、筋肉にキズ、又は、肉離れが起きている状態で、前かがみを行うことで、
傷口が広がり、悪化してしまうのがこのタイプの腰痛の特徴です。
腰の筋肉の傷口が大きく開き、炎症を強く起こすと、筋筋膜性由来のぎっくり腰になってしまいます。
こうなってしまうと、少しの前かがみ姿勢のたびに激痛が走ります。
これも前かがみで痛い状態で、伸ばすストレッチ、前傾気味にデスクワーク、重いものを腰を曲げて持ち上げる動きをする等をして、悪化してしまうので控えましょう。
仙骨の周りがとにかく痛い!!仙腸関節炎ゆらいのぎっくり腰
腰の仙骨の周りが痛い、歩く度や常にズキズキするタイプの腰痛は、仙腸関節ゆらいの腰痛、ぎっくり腰です。
骨盤の中央にある仙骨。この部分の痛みを伴うぎっくり腰を起こすケースも非常に多いです。
この場合も腰を反って痛いのか、曲げていたいのかで確認します。
反って痛い場合は仙骨の仙腸関節という関節が痛んでいる、関節炎ゆらいの腰痛。
曲げていたい場合は仙腸関節に付着する筋肉や靭帯に傷がついて痛みを伴う、筋筋膜性ゆらいの腰痛。
また、この仙腸関節ゆらいの腰痛、ぎっくり腰は、仙腸関節に強い炎症が起きてしまうと、
何をしてもズキズキ痛むといった症状になることもあるのが特徴です。
そうなってしまった時は、何をしても痛いことが多いので
痛み止めを飲んで、安静にして、しっかりと睡眠をとりましょう。
そうすることで自律神経が活性化され、炎症が落ち着きやすくなり、2,3日ほどで炎症が沈静化、
常にズキズキする症状は落ち着いてくるはずです。
■コラム 複合型ぎっくり腰
ここまでぎっくり腰の3つのパターンを説明してきたのですが、稀に複合して痛みを伴うケースもあります。
例えば、
腰を曲げたら腰骨沿いに激痛(筋筋膜性)
+
腰を反らしたら仙骨付近に激痛(仙腸関節性)などです。
上記のようにぎっくり腰が組み重なってしまうことが稀にあります。治りが悪い腰痛やぎっくり腰はこれを疑いましょう。
はっきり言ってこれは重症なケースです。
かなりの痛みが走りますし、落ち着くまで時間がかかることが多いです。早急な治療整体メンテナンスが必要です。
ぎっくり腰に有効!!たった1つの対策
ぎっくり腰は、
『痛い動きをしないこと、痛くない姿勢をとり続ける事』
が、最短で治る強力な対策になります。
痛い動きをすればするほど、
傷口が悪化して、炎症がぶり返し、治りが悪くなってしまうのです。
後ろに反って痛いならなるべく体を丸めて猫背姿勢になって生活する、曲げて痛いなら背筋を伸ばした姿勢で生活をする、複合型のぎっくり腰は、痛くない姿勢を探すのが大変ですが、それでも探し痛くない姿勢をとり続ける。
これがぎっくり腰を最短で治す最大の対策になります。
痛いのに我慢して、ストレッチや動的なセルフケアを行うことで返って悪化してしまうので気をつけてください。
それでも仕事柄、日常生活で動かないといけないという方は、腰痛コルセットを巻いて動作制限を行う、小股で歩いてみるなどして、
なるべく『痛っ』という動きをしないようにしてみてください。
おわりに
今回はぎっくり腰の3パターンと、そのたった一つの対策法について解説させていただきました。
椎間関節性、筋筋膜性、仙腸関節炎ゆらいの3つのぎっくり腰全てが、
あせってストレッチ等のセルフケアをすればするほど悪化してしまいます。
一度なってしまったら、安静第一にすることで炎症を引かせるのが第一優先。
自分の腰痛、ぎっくり腰のタイプを知り、痛くない動きをとり続けていきましょう。
ぎっくり腰になってしまった方!
当院での整体法では、ぎっくり腰は平均1週間から10日間で普通に歩けることを目指しています!
早く良くなりたい方や、癖にしたくないという方は、1度ご相談ください!
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