はじめに
- 朝起きて体の伸びをしても、腰が痛くて伸ばせない・・・
- 電車で立っていると腰が辛い・・・
- 体を後ろに倒すと痛い・・・
そんな反り腰タイプの腰痛に悩まされている方はいませんか?
いい姿勢やストレッチをしているのに治らない!!反った時の腰痛に悩む方の解決のヒントになる内容です。
最後には対策も解説していきますので、最後まで閲覧くださいませ。
※
反った時の腰痛について取り上げています。
ネットで調べると、様々なセルフケアやトレーニング、対策法が出てくるかもしれません。
当院は、より簡単で生活に取り入れやすい対策に重きを置いてピックアップしています。
反った時の腰痛ってどうなっているの?
腰骨には関節があるのですが、本来、腰は大きく反らせるような場所ではありません。良くても30度反らすことができれば上出来な方です。
(フィギュアスケートの選手の方などは、トレーニング、一部才能であの綺麗な反り腰を実現できています!)
この反り腰はやりすぎです。
骨盤が歪み、股関節周りが疲れてくると、この後ろに反る動きがきつくなってきます。
この反った動きを無理やり行うことによって、腰骨間の関節がひっかかり、炎症が起こることで反った時の腰痛が出てきてしまうのです。
なぜ痛める?
交通事故などでのケガ以外の日常生活レベルを前提としますが、腰の反る動きは
- 背中の固さ
- 骨盤の傾き、動き、歪み
- 股関節の動き
- 膝関節の動き
- 足首の動き 等々・・・他にも無数にありますが
様々な体の個所を連動させて体を反らす動きができます。
上記のどこかで動きの悪さが出てしまい、腰椎の反らす動きの配分が多くなったタイミングで、
腰の関節が引っ掛かり、炎症が起きると、反った時の腰痛が起きます。
炎症が治まらない内に、繰り返し反る動作を行うことで、痛みをぶり返し続けて慢性腰痛へとつながります。
反り腰・腰痛の主に痛める腰ポイント
男女で重心の位置が違う関係で、
女性・・・腰椎4番と5番の間
(より上位の腰関節)
男性・・・腰椎5番と仙骨の間
(より下位の腰関節)
上記の腰関節を反って痛めやすい傾向があります。仙腸関節もよく痛めやすい場所です。
これらの関節が反った時に引っかかり、炎症を起こして痛くなってしまいます。
ある症状が出るまで放置すると危険
この腰骨間(椎間関節性)の反った時の腰痛は、放置してしまうと危険な症状に悪化する事があります。
それは、ぎっくり腰、坐骨神経痛、圧迫骨折、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症です。
腰の反る動作が辛くなってしまい腰が丸まってしまうと、背中のカーブが無くなり、まっすぐ(ストレート)な腰椎になります。
※補足
背骨のカーブ(背骨の生理的湾曲)は、歩く時にかかる衝撃や、重力、体の様々な負担をいなしてくれる役目があります。
この背骨のカーブが無いまっすぐ(ストレート)な状態で、腰骨に慢性的なダメージが蓄積される事によって、
ぎっくり腰、坐骨神経痛、圧迫骨折、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など大きなケガに発展してしまう事もあります。
その中でも一番に危険な症状が腰部の脊柱管狭窄症になります。
上の図の脊柱管に無数の神経が、下半身まで走るのですが、この脊柱管の穴が変形狭窄してしまう腰痛症が「脊柱管狭窄症」です。
これは変形症なので、一度なってしまうと、手技では変形を治せません。(症状は緩和できます)
この腰部脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状として「間欠性跛行」というものがあります。
これは、数分歩いただけで、足が痺れる痛いような感じがして、歩けなくなってしまいますが、座って休めば歩き始められるというのが特徴です。
整体を行うことで、出ている症状は緩和させることはできますが、脊柱管の変形は手術でしか治すことはできません。
(術後の再発の可能性も少なくないそうです)
この症状が出るまで放置してしまうとかなり危険。反った時の腰痛を放置してしまった後の最悪のケースです。
反り腰の腰痛の対策3つ
皆様が腰部脊柱管狭窄症にならないためにも、次の3つの対策をしてもらえたらと思います。
その1 コルセットの着用
やはり、昔から支持されている腰のコルセット着用をオススメします。
コルセット着用による腰の固定により、反った時に引っ掛かってしまう腰骨関節部分を安定させる効果があります。
上手く着用するだけで、反った時の痛みが無くなることもあります。
筋力が落ちてしまう・・・と懸念されることがありますが、腰骨の反った時の痛み、炎症が治まるまでの着用をすれば大丈夫です。
痛みなく反れるようになれば、その後に動いて筋力を戻せばいいのです。
ちなみに私は予防ケアとして、仕事中はコルセットを必ず着用しています。予防としても優秀なアイテムです。
その2 体の保温
体の保温も最も有効な対策です。
どんなスポーツでも、体の準備運動をして、体を暖めて臨みます。
これは、体が冷えてしまうと全関節の動き、特に内臓がある関係で腰骨の動きは特に悪くなってしまうという特徴があるからです。
体温が低い状態では、反った時の腰痛が誘発されやすいです。
朝の寝起きは痛いけれど、日中になると楽になる・・・そんな経験はありませんか?
それは、体温低下が原因になるので、反った時の腰痛対策に保温(暖かい衣服、ホッカイロ、温シップ、コルセット)が、有効な対策になります。
その3 いい姿勢を無理にしすぎない
「いい姿勢」から腰が楽な自然体の「猫背姿勢」にする。
結局、この反った時の腰痛は反ると痛みや背中に違和感、窮屈な感じが出るに関わらず、
継続して無理に反り続けることによって、腰骨の関節で炎症が起こり痛みが出ます。
実は「いい姿勢でいることが健康であるという認識」が諸悪の根源の一つでもあります。
背中に無理があり、痛いのに腰を反って、いい姿勢、背筋を伸ばすような姿勢を保ち続けると、炎症が永遠に落ち着かなく、反った時の腰痛がしつこく残ります。
対策としては、痛みが消えるまで自分が楽な姿勢、それが猫背気味な姿勢だとしても、その姿勢をとることが重要です。
腰骨の関節の炎症さえ治まってしまえば、痛みは無くなります。
それまで、いい姿勢の認識を一度置いておいて、逆に姿勢を崩して楽な姿勢で生活するのがオススメです。
まとめ
腰痛は大きく分けて
- 体を前に倒した時の腰痛
- 体を後ろに反った時の腰痛
上記の2パターンがあります。
今回は反り腰タイプの腰痛を解説しました。
後ろに反った時の腰痛が残ると、痛みで姿勢を伸ばせなくなります。
その原因と一番簡単で生活に取り入れやすい対策を説明させて頂きました。
同じような症状で悩んでいる方は3つの対策を行ってみて、ケアしてみてください。
もし、仮にそれでよくならなかった場合は治療整体サインです。一度当院にご相談ください。早めに診ることをオススメします。
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