初めに
腰痛は、労働生産性低下の要因の第3位にランクインし、その経済損失は年間3兆円にものぼるといわれています。
そんな全国の方々を苦しめている腰痛を放置してしまったあとにどうなるのか?
いわゆる、「慢性腰痛」を放置したあとになってしまう最悪の症状ベストランキング3を発表していきます。
あてはまる方は、治療サイン!!早めのお身体のメンテナンスをおススメします。
※
歴10年整体師が臨床でみたなかで、とくに辛い腰痛、なおるのに時間がかかる腰痛、そしてもっとも多かった症状を、ランキング形式でまとめた、完全に独断と偏見で決めたものです。
ベスト1位にかけて、難治な腰痛になり、治るのに時間がかかる傾向があります。
治療家の私が、特に親にも患者さんにもなってほしくない腰痛症状をまとめてみました。その点、ご了承の上、ご覧なってください。
ランキングベスト3と危険サイン
ベスト3はぎっくり腰です。
今回のランキングの中でも特に起こしやすいケガであって、強めにやってしまうと、痛みのあまり動けなくなってしまうことから、3位に選ばせてもらいました。
ぎっくり腰はスムーズに整体をすすめていけば2週間弱で、ほぼ完全によくなるケガです。
痛めてしまった初期や、治りかけの時に痛い動きをがまんしておこない続けると、再発をくり返してしまうので要注意です。
寒い時期に多発する傾向があります。
慢性腰痛だとしても、ふだんと違う違和感、動き初めがやたら痛い、鋭い痛みを感じるなどがあったら「危険サイン」。
そのタイミングで早めのお身体のメンテナンスケアか休養をおすすめします。
怪しいと思ったら1、2日安静にすれば、避けられる症状です。
ランキングベスト2と危険サイン
腰部の脊柱圧迫骨折。2位には、なんと骨折がランクイン。
猫背などの姿勢が原因で、背骨間の圧力がたまり、骨折してしまうケガです。
圧迫骨折のイメージは下記の画像を参考にください。
胸椎12番と腰椎1番の間が圧迫骨折しやすいです。痛みが背骨の中心部沿いにでるのが特徴的。
一度、圧迫骨折してしまった場合は、手術をしても、腰の骨が完全に伸びきらなくなってしまい、
生涯、背中が丸まり気味に、そして、筋力低下とともに背中が丸まり続けてしまう恐ろしいケガです。
腰骨が折れて変形して治ってしまうため、腰が丸まった状態がデフォルトになってしまいます。
背筋などが弱まると、腰はさらに折れ曲がります。
ご老人のとてつもなく腰が丸まっている方は、一度、圧迫骨折をした可能性が高いです。
この圧迫骨折の前触れとして、背骨沿いに痛みを発するのですが、これが普通の腰痛と勘違いしやすい点です。
「いつもの腰痛だから安静にして我慢すれば治るだろう・・・」
そのように放置してしまって、慢性腰痛をかかえる方が、いつの間にか折れてしまっていた・・・というケースも少なくありません。
「危険サイン」としては、いつもより上の背骨沿いに、するどい腰痛が出るようであれば、早めのお身体のメンテナンス、安静をおすすめします。
※
この際に、メンテナンスといってもマッサージ屋に行くのは気をつけてください。
うつ伏せの状態で、圧迫気味なところを強く押されると、折れてしまう事故が起きる可能性があります。
整形外科か、整骨院、整体院などをオススメします。安静でも良くなることはありますが、1週間、症状が長引くようでしたら、一度、病院や治療院にかかる事をオススメします。
ランキングベスト1と危険サイン
椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症です。
1位にランクインしたのは、腰の椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症です。
この2つの症状は、慢性腰痛をあきらめ、放置してしまう方がなってしまうことがあり、特に脊柱管狭窄症は腰痛のレベルでも一番難治な腰椎症です。
緩和にかなりの時間がかかることがほとんどです。
「危険サイン」は、腰から足先にかけての痛みや痺れ感です。
腰だけではなく、足先にかけて違和感、痛みが走ったらこの症状の初期症状の可能性があります。
■椎間板ヘルニアは、30から50歳代の方がなりやすいです。
腰の骨と骨の間にある椎間板というクッションが、前かがみ、立ったり座ったりなどの動きの繰り返しでダメージがかかり、クッション(椎間板)が飛び出て神経に触れてしまうのが椎間板ヘルニアです。
イメージ(椎間板内部にある髄核という組織が飛びだして神経にぶつかった状態)
椎間板ヘルニアの症状としては、足が痛んだりしびれたりし、その痛みが激しく歩くこともできなくなるケースもありますが50%から80%は自然によくなるデータもあります。
しかし、この椎間板ヘルニアの怖い点は、症状が悪化し放置してしまったときに、慢性的な痛みへと移行、最悪は腰の「脊柱管狭窄症」という変形症につづくケースがあることです。
■腰の脊柱管狭窄症は、腰の椎間板ヘルニアなどの病気につづいて発症するケースもあります。
好発年齢は、慢性腰痛をかかえたまま、運動なども腰痛で行えず、筋力低下で姿勢がくずれることによって、腰に長い間、負担がかかり続けているにも関わらず我慢すること、
又は、加齢による骨や靭帯の変性でおこることもあり、50代以降の方がなりやすい傾向があります。
この脊柱管狭窄症は、
背骨の中にある脊柱管(脳から走る神経の通り道)が、腰部分で狭まって変形してしまうという病気で、
神経が腰の狭窄部分で圧迫されてしまい、腰の痛みや足のしびれを起こしてしまうものです。
間欠性跛行(歩くと症状がひどくなり、座ってやすむとまた歩けるようになる症状。やすむ間隔が多ければ多いほど重症。)が特徴的な症状です。
この変形をしてしまった場合は、手術をしないかぎり、圧迫骨折と同様、完全には治らなくなってしまうことが多いです。
※整体では、変形自体は治せないが、症状は緩和することは可能です。
永続的に足の痛みやしびれ、休まないと歩けないといった症状が出てしまうのは、なんとも空しい気持ちになるはずです。
そんなことにならないよう、いまの腰痛を諦めず、体のメンテナンスを行うことをおすすめします。
※補足
腰の脊柱管狭窄症は、変形を当院の整体で完全に良くすることはできません。
しかし、時間はかかりますが、でている症状を落ち着かせる方向に緩和させることができます。
【例】 1分間10mしか歩けなかったのが、2分間20m、3分間30mと、徐々に長く歩けるようになる等・・・
おわりに
今回の慢性腰痛を放置したあとになってしまう最悪の症状ベストランキング3をご覧なられていかがでしたか??
危険サインが出ている場合は、体のメンテナンスサインです。
当てはまる方や、腰が痛く治していきたいという方は、是非、当院に一度ご相談ください!
関連記事