はじめに
大泉学園唯一の首肩こり頭痛の専門院の当院には、多くの肩こりの患者さんがいらっしゃいます。
その中には産後の肩こりに悩まされるママさんも・・・。
そんな産後の首肩こりの原因と対策について解説していきます。
☆「産後肩こりが酷くなった原因を知りたい」
☆「自分で肩こりをどうにかしたい」
☆「どこにいっても治らない」
お悩みの解決の糸口になれればと思います。
産後の肩コリに悩んでいる方や、周りに困っている人がいるという方は最後までご覧なってください。
産後肩こりが軽くなった女性Kさんの改善例
産後の肩こりに悩まされていたKさんは、原因を理解したうえで、
その対策セルフケアを行い続けて3週間後には肩こりの辛さが半分以下になりました。
これは、当院のバランス整体の効果もありますが、抱っこの仕方を工夫し、
オススメした栄養素をしっかりと取ることで、肩こり体質が改善されたためです。
Kさんは産後の首肩こりに悩まされ、どこにいっても改善の兆しがみえなく、当院にご来院されました。
伺うと、2歳の子供を抱っこし始めてから、左の首肩のこりが抜けなくなり、最近は左腕重だるい感じもしてくるとのこと。
見た目からしてみても左の肩が異常に挙がっていました。
触っていくと、左の肩(僧帽筋)と首の前(斜角筋や胸鎖乳突筋)、顎の筋肉(咬筋)が強く緊張していました。
これは、抱っこのし過ぎによる肩の筋肉の緊張と背骨のゆがみ、
そして、ストレス性のくいしばり・歯ぎしりからくる肩こりの可能性が考えられます。
胸郭出口症候群の症状も出ているようでした。
(斜角筋と小胸筋、鎖骨下で血管神経の圧迫が原因)
正直言いますと、このケースの肩こりですが、
整体やマッサージのみで治すには時間がかかるタイプのものです。
なぜなら、子供の世話をしなければならない上で起こる症状なので、まさに職業病的な肩こりのためです。
現状の説明をKさんにしっかりとお伝えしたうえで、
バランス整体後、首肩こりが早く良くなるための3つの対策セルフケアを伝えました。
そのセルフケアとは、
- 鉄分サプリメント摂取
- マグネシウムオイル
- 抱っこひもなどのアイテム
上記の3つです。
なぜこの3つのセルフケアが有効なのかは、後述しますが、
Kさんにはこのセルフケアを行っていただきながら、
通院していただきバランスと骨格調整の整体を続け
通院の回数的には
1回目で首肩こりが半減
2回目、3回目で維持
4回目にして半分以下を維持・持続して保てる体質に改善することができました。
期間的には
3週間ほどかかりました。
Kさんからも「こんなに肩が楽な感じをキープできたのは産後初めて」というお言葉を頂けました。
この産後の首こり肩こりは、我慢して放置することもいいですが、
そのデメリットとしては、
- 首肩こりがストレスに感じて余計に食いしばり・歯ぎしりをしてしまう
- 症状悪化がストレスになり、更に食いしばり・歯ぎしり・・・というループになる
- 胸郭出口症候群という血行不良の症状で腕全体が重だるく痺れて冷えを感じる
- 食いしばり・歯ぎしりによりエラ骨や頭の骨が発達する(デカ顔)
- ストレス過多で自律神経が乱れてメンタル的に辛くなる
上記の5つなどが挙げられます。
Kさんは❶から❸まであてはまっていました。
産後の首肩こりは日常の生活やメンタル的にも支障をきたすレベルで辛くなってしまう症状です。
ここからは、産後の首肩こりの原因と、改善につながる対策セルフケアを詳しく解説していきます。
大きな原因3つ
産後の首こり肩こりには様々な原因がありますが、多くを占めるものは3つあります。
- 体内ホルモンの乱れ
- ストレスによる食いしばり・歯ぎしり
- 抱っこによる第1肋骨のゆがみ
上記になります。
1つ1つ詳しく解説していきます。
体内ホルモンの乱れ
産後は骨盤を中心とする全関節を柔らかくするホルモンの関係で、
姿勢が悪くなり首肩こりが誘発されやすくなります。
これは、リラキシンというホルモンの働きで、関節が柔らかくなり、
首関節・肩関節の不安定性はもちろん、骨盤が開くことで猫背姿勢が強調されてしまうためです。
妊娠中に出産しやすくするために分泌される「リラキシン」というホルモン。
その効果は、骨盤を中心とした全関節を柔らかくする働きがあります。
産後もこのリラキシンは分泌し続けて、断乳とともに正常レベルに落ち着く傾向があります。
ホルモンの働きで骨盤が開いてしまうことによって、
骨盤が後傾し、へっぴり腰になり、連動して背中も丸まり猫背姿勢になることで、
首肩周りの筋肉がムリに引っ張られる形になって首肩こりへとつながってしまいます。
また、骨盤以外の全関節も柔らかくなるため、
首関節や肩関節も不安定になりすぎてしまうことも、首肩こりにつながる1つの要素です。
ストレスによる食いしばり・歯ぎしり
ストレスにより無意識化における食いしばり、又は、
睡眠中の歯ぎしりが誘発されてしまい、首肩こりにつながってしまいます。
これは、ストレスのせいで自律神経が乱れてしまい、
交感神経(興奮する神経)が働いたときに食いしばり・歯ぎしりを起こしてしまうためです。
自律神経が乱れてしまうと、無意識に食いしばり・歯ぎしりを起こしてしまいます。
より詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。
食いしばり・歯ぎしりを起こしてしまうと、
首の前にある筋肉(胸鎖乳突筋・広頚筋など)が緊張し、
二次的に肩が上がり首の後ろの筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋など)にも過度に力が入り、
血行不良を起こして首肩こりになります。
ストレスの原因は、
産後のホルモンのバランスの乱れ、産後の身体のダメージ残存、子供の対応による不規則な生活など様々あります。
抱っこによる第1肋骨のゆがみ
子供を片方で抱き上げるとき、肩を上げるタイミングで、
第1肋骨が上に引きあがってしまい、背骨(頚椎と胸椎間)がゆがんでしまう事によって、首肩こりが誘発されてしまいます。
これは、第1肋骨に連動する背骨(胸椎1番)が上に引っ張られて、
首の関節(頚椎7番)を押し上げてしまう事によって、
関節と関節のすき間が狭くなってしまい、神経症状や関節炎を引き起こしやすくなるためです。
抱き方の分かりやすい参考画像は下記です。
この抱き上げて上がっている肩側の「第1肋骨」が引きあがり、首肩こりに繋がってしまいます。
第1肋骨につながっている胸椎1番が上に上がると、
首の関節(頚椎7番)を押し上げて関節と関節のすき間が狭くなります。
すると、関節のすき間から出る神経を圧迫して首肩の筋肉が緊張させる、
度合いが強ければ、関節の炎症、又は、頚椎ヘルニアなどの強い症状になりやすくなってしまいます。
ちなみに、リラキシンの関節を柔らかくする働き、
そして、食いしばり・歯ぎしりによっても、
この第1肋骨のゆがみは強調されてしまいます。
対策セルフケア
この職病的ともいえる産後の首肩こりの対策セルフケアが3つあります。
- 鉄分サプリメント摂取
- マグネシウムオイル
- 抱っこひもなどのアイテム
上記になります。
1つ1つ解説していきます。
鉄分サプリメント摂取
鉄分サプリメントを特に摂取することで、自律神経が整いやすくなり、食いしばり・歯ぎしりを予防することができます。
☆院長オススメの鉄分サプリメント
これは、鉄分不足による貧血、脳の酸欠を解消させることができるためです。
産後の女性の多くは鉄不足になりやすいです。
なぜなら、月経もありますし、母乳は血液からつくられる等、様々な働きに鉄分が使われるためです。
この鉄分不足が慢性的に続くことによって、貧血気味になり、
脳への酸素が少なくなった酸欠状態において、自律神経が過度に乱れてしまいます。
自律神経が乱れて高ぶったタイミングで食いしばり・歯ぎしりを引き起こしてしまい、首肩こりにつながってしまいます。
これを防ぐためにも、鉄分を毎日ルーティン的に摂取して、脳が酸欠にならないようにしましょう。
マグネシウムオイル
マグネシウムオイルは皮ふから浸透し、筋肉を柔らかくする作用があり、首肩こりをダイレクトに緩和させることができます。
☆院長オススメのマグネシウムオイル
これは、産後に関わらず、首肩こりや足が疲れた時にも有効で、
欧米(ヨーロッパやアメリカ)で人気のあるケアアイテムです。
マグネシウムは普通に飲む以外にも、オイルに溶かして塗ることで
皮ふから浸透し、筋肉をダイレクトに柔らかくさせます。
体内においてカルシウムとマグネシウムは対になっている栄養素で、
カルシウムが筋肉に入ると緊張するのですが、マグネシウムはカルシウムが筋肉に入るのを防ぎ、
しかも、ちょうどよく柔らかくなるようにサポートする栄養素なのです。
そして、マグネシウムは筋肉にとって大切なミネラル栄養素で、スポーツ後の筋肉痛ケアにも最適です。
そして、近年の研究で自律神経を整える効果も期待されていて、
食いしばり・歯ぎしりなどの予防もできる優れもののアイテムです。
産後のガチガチになった首肩の筋肉に対しても有効なアイテムです。
30分で皮ふからの浸透が終えるので、1日2回ぬることを2週間続けてみることをオススメします。
はじめは、マグネシウムが体内に足りていないと
ピリピリするような感じがしますが、満たされてくると無くなるのでご安心ください。
皮ふ荒れなどを起こしてしまう場合は、肌に合わない可能性がありますので使用を中断しましょう。
抱っこひもなどのアイテム
両肩で支えられる抱っこひもを使用することで、首肩こりを予防することができます。
☆院長オススメの抱っこひも
これは、片方の肩があがることによる第1肋骨のゆがみを防ぐことができるためです。
片測で抱き上げようとすると、肩が上がり、第1肋骨が引き上がってしまいます。
これを両肩で支えられる抱っこひもを使うことで防ぐことができます。
両肩抱っこひもより安価に済ませたい場合は、
やや効果は劣りますが、片側で支える抱っこひもでも首肩こりを予防できます。
☆院長オススメの抱っこひも
実は、私も子供抱きかかえるにあたって、第1肋骨のゆがみからくる首肩こりに悩まされていました。
様々な抱っこひもを妻と検証した結果、上記のアイテムが一番良かったです。
ご参考にされてください。
おわりに
今回は、産後の首こり肩こりの原因3つと対策セルフケアについて解説していきました。
改めて、この産後の首肩こりですが、
整体やマッサージのみで治すには時間がかかるタイプのものです。
整体やマッサージを行って1時的にしのぐというよりかは、
自身で自発的にセルフケアを行い、首肩こりになりにくい体質をつくってあげることが
一番の近道だと当院は考えています。
ただでさえストレスフルな生活スタイルの中に、
「首・肩こり」といったストレス要因が入ると余計に辛くなりストレスがかかります。
産後の首肩こりにお悩みの方は、今回の対策セルフケアを参考にしてみてくださいね。
早く良く治したい、セルフケアについてもっと具体的に知りたいという方は、当院に1度ご相談ください。
首肩こり頭痛・寝違えの専門院として、バランスと骨格整体のアプローチを行い、首肩こり軽減に向けてサポートいたします。
☆早期回復のために「猫背矯正」のオプション治療整体をオススメしています。
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