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肩こり五十肩と見誤る「肩腱板損傷」の見分け方3つと症例、整体法を解説!

はじめに 

肩の症状の中で、肩こりや五十肩はかなりポピュラーなものですが、

「肩腱板損傷(かたけんばんそんしょう)」というものもあります。

「肩腱板損傷」は、肩こりと間違われて放置、そして、五十肩と間違われて肩を動かしてしまうことで、悪化してしまう肩のケガです。

「肩腱板損傷」は放置してしまうと、「断裂」してしまい、手術、又は、保存療法でも数年かかる症状になってしまいます。

「いつもの肩こりと違って、肩に痛みを感じる」

「五十肩・・・?けど、調べると違うかも・・・」

「角度によって、肩に痛みが走る」

そんな肩痛を抱える方は、是非、最後までご覧なってください。

当院で行う整体法も解説していきます。

肩腱板損傷とは?

肩こりとの違いは、肩こりの鈍痛にくらべ、肩腱板損傷は鋭い痛みを肩関節に感じます。

五十肩との違いは、五十肩はまったく肩が動かなくなることに対して、

肩腱板損傷の場合は肩の動きはある程度できるが、角度によっては鋭い痛みが肩関節に感じます。

原因は、肩関節にゆがみがある状態で肩の酷使(オーバーユーズ)、腱板の劣化変性(老化)、交通事故や転倒(外傷)などが挙げられます。

好発年齢は40代~60代といわれています。

悪化すると「肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)」になり、腱の断裂部分が強く炎症をおこすことで、とてつもない痛みを持続的に感じます。

簡単に記すと、肩腱板「損傷」の時点では、肩の筋肉の腱にキズが入ってしまい、

肩を動かすたびにキズ口にストレスが加わることで痛みを感じていたものが、

キズ口が開き「断裂」してしまうことで常に痛みを感じる状態になってしまいます。

何度も使うことで擦り切れている輪ゴムが切れてしまうようなイメージです。

症例ケースと、この肩腱板損傷になっていないかの3つの見分けるサイン、当院の整体法アプローチについて触れていきます。

腱板損傷で肩痛を抱える50代女性Hさんの症例ケース

Hさんの肩痛は、まさに「肩腱板損傷」の症状で、肩関節のゆがみを整体することによって、痛みを軽くさせることができました。

Hさんは、介護の仕事をしていて、4か月前からご老人を持ち上げる動きや、高いところのものを取ろうと肩を動かすたびに、肩関節に鋭い痛みを感じていたそうです。

「五十肩かな??」とネットで調べ、肩を動かすような体操を繰り返していましたが、一向によくならず、むしろ痛みは強くなるばかり。

行きつけのマッサージ屋に行っても、五十肩といわれ、もみほぐされた後に症状は変わらず、気づけば4か月が経ち、痛みが徐々に強くなってきたので当院にご来院されたとのこと。

肩の動きを確認したところ、肩を前に挙げる動きや、後ろに回す動きは問題なく、外に開いて挙げる動き(肩の外転)のみ鋭い痛みが誘発。

肩を触ると肩関節の外側の1点に押したときの痛みがあり、熱も伴っていました。

棘上筋は、肩甲骨の上の方につく筋肉で、肩の上腕骨につくことで肩関節を支える働き、そして、肩を外に挙げる働きがあります。

肩関節のゆがみがある状態で、肩を外に挙げることによって、

棘上筋が肩の骨(上腕骨と肩甲骨の骨)に挟まってしまい、損傷してしまうことがあるのです。

Hさんは正にこのタイプの肩腱板損傷でした。

施術としては、肩関節ゆがみの整体を行い、棘上筋の腱が引っかからないように肩を調整。

痛みは軽くなりましたが、4ヵ月もの間、腱板損傷をしていたこともあり、患部の炎症による痛みを引かせる時間がどうしても必要になります。

経過としては2週間に1度、癖になりつつある肩のゆがみを整体し続け、

Hさんには患部のアイシング(冷やす)痛い動きを極力しないことをアドバイスし、

腱板損傷部の痛みの様子をみています。

慢性的になればなるほど腱板損傷は治る期間が長くなる傾向があり、その方の生活習慣にもよりますが、1か月弱はかかることが多いです。

腱板断裂まで悪化してしまうと、手の対処(整体)においては絶対安静が条件で、早くて半年、長いと数年かかるものになってしまいます。

早期発見とケアのためにも、この腱板損傷を見分ける3つのサインをお伝えしていきます。ご参考にされてください。

腱板損傷サイン①

インピンジメントサインとは、上記イメージのように肘を伸ばした状態で、肩関節に向けて軸圧を加える検査法です。

これは肩関節のゆがみがある状態において、肩関節を成す上腕骨と肩甲骨の肩峰のすき間が狭くなってしまうのですが、

肩をあげた時に、このすき間に肩の筋肉が挟まれることで肩の痛みが誘発されるかどうかをみる検査です。

このサインで痛みが誘発される場合は、肩腱板損傷の可能性があります。

腱板損傷サイン②

ペインフルアークサインとは、上記イメージのような検査法で、肩関節外転時に痛みがどの角度で出るのかを調べる検査になります。

肩の痛みが0度~60度、120度以上は無いのですが、60度~120度までの角度のみ、肩関節に痛みを感じると肩腱板損傷の可能性があります。

これも肩関節のゆがみにより、肩関節の間で筋肉(特にこのサイン時は、棘上筋が多い)が挟まれてしまい炎症が引き起こされてしまうためです。

この検査は、肩の外転60度~120度までの間に痛みがでるかどうかを確認する検査法です。

腱板損傷サイン③

また痛みのあまり、外転した肩を持続して挙げ続けることさえもできなければ「肩腱板断裂」の可能性もあります。

これは肩関節外転位をキープ、時には下げるようにストレスを加えさせ、肩の筋肉を収縮させることで腱板損傷による痛みが誘発されるかを確認する検査です。

痛くなければ腱板は痛んでいないということですし、痛みがあれば腱板損傷、痛くて肩が挙がらないまでの症状があれば腱板断裂が疑われます。

当院の整体法

それだけでは足りないので、肩腱板損傷の炎症による痛みを早く引かせるために、

患者さん本人に1日最低でも4時間ほどのアイシングをお願いし早期改善を目指しています。

この肩腱板損傷の原因となるのが、老化や外傷を除くと、肩関節のゆがみになります。

肩関節のゆがみとは、肩関節の前方のズレ(巻き肩)です。

肩関節は肩甲骨が後ろにある関係や、普段の猫背姿勢の丸まった姿勢の影響で、ほとんどが前にズレます

この肩関節のゆがみを整体、そして、関連のある姿勢調整整体も行い、

肩を動かす度に起きてしまう腱板へのダメージを少なくすることを目的としてアプローチします。

ちなみに、この肩のゆがみが慢性化している場合は、肩関節の整体に日にちが必要になり、難治になる傾向があります。

また、損傷による炎症反応自体も、肩関節の整体を行うことによって早く引きますが、

アイシング(冷やす)することによって、より早く沈静化することが期待できるので、

セルフケアとしてはご自身で患部をアイシングすることをオススメします。

おわりに 

今回は肩こりや五十肩と間違われやすい「肩腱板損傷」ゆらいの肩痛を見分ける3つのサインと、その整体法について解説していきました。

「断裂」まで悪化してしまうと、五十肩同様、治るまでにとても長い時間がかかってしまいますので、腱板損傷の疑いがあるタイミングで早めに整体ケアをしていきましょう。

応急処置的には、アイシング(冷やす)することです。

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