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肩こりではない!鎖骨内側の痛みの原因は胸鎖関節炎かもしれない?大泉学園の治療家・整体師が解説

はじめに

今回は交通事故などの大きなケガなどで起こることが多い「胸鎖関節炎」について、解説していきます。

この症状は、かなり稀なものでして、ほとんどの方が一生において悩まされないものです。

しかし、その分、ネットにおいての情報が少なく、ちょうどその症状を抱える患者さんを当院で担当した機会もありましたので、

症例ケースも交えて、胸鎖関節炎になると考えられる原因を3つと、その対策セルフケアを1つ解説していきます。

「最近、鎖骨の内側がどこか痛いかも・・・」

「これって胸鎖関節炎・・・!?」

そんなお悩みを抱える方は、是非、最後までご覧なってください。

鎖骨の内側の痛みに悩んでいた40代男性Aさんの症例ケース

なぜなら、バランス式・骨格矯正で「胸鎖関節」を整体し、

ご自身でアイシングを行っていただくことで、炎症を落ち着かせ、痛みを引かせることができたためです。

Aさんは以前から食いしばり・歯ぎしりタイプの肩こりで当院に通院されていました。

仕事が忙しく体が疲れ、しかも、左鎖骨の内側が急に痛くなり、慌てて当院にご来院されました。

いつもの食いしばり・歯ぎしりをしている肩のこり感ではない」と感じていたそうで、

特に、左肩を挙上、又は、外転外旋(腕を後ろに引く)の動きで、左鎖骨の内側に鋭く響くような痛みが誘発されるとのこと。

仕事中に痛くなってきたとのことですが、どんな動きをしたかは忙しすぎて定かではないそうです。

チェックのため、食いしばりの筋肉を触ると、胸鎖乳突筋や斜角筋などの首前の筋緊張はほどほど。

確かに左側のほうが緊張していますが、いつものガチガチな感じはない状態でした。

その後、鎖骨の内側に触れると、ちょうど鎖骨と胸骨をつなぐ関節部に、圧痛と熱感、そして、関節面が軽く「ぼこっ」とした凸があり。

鎖骨についている関節は、2つありそのうちの1つが胸鎖関節なのですが、

どちらの関節も胸を広げるようないい姿勢をつくることでキレイに整う特徴があります。

整体方法としては、疲労して丸まっている猫背を伸ばすように整え、

自然と胸が広がるいい姿勢をキープできるように行い、

その後は、炎症を引かせるため、胸鎖関節部にツボ刺激電気療法を行いながらアイシング

施術後は、左肩を動かすときの痛みは少なく胸鎖関節の凸感もなくなり腫れぼったい感じがやや残るだけとのこと。

これは、炎症が引くまではどうしても残る腫れ感、違和感なので、自身でアイシングをしていただき、3日後には痛み・腫れ感が無くなり、回復することができました。

胸鎖関節炎とは?

これは胸骨と鎖骨をつなげる関節で、左右合わせて2つ、誰しもあるのですが、

この関節面に何らかのストレスがかかり、炎症を起こして痛みを感じるのが胸鎖関節炎です。

胸鎖関節は、腕を動かすときに連動する関節で、ボールを投げる高いものを取るなど肩を挙げるときに多く動く関節です。

また、この胸鎖関節は胸骨と鎖骨内側で、関節円板というクッションを挟みながら、

強くて分厚い靭帯や関節包で繋がれているため、ケガの少ない強固な関節です。

故に、交通事故などの外傷でない限り、あまり見られない稀な症状の1つです。

そんな胸鎖関節炎の日常的肉体ストレス原因は、医学の世界でも明らかになってはいないそうですが、

今回のAさんの症状からみて、国家資格持ちの整体師が推測する原因を3つ解説していきます。

原因① 腕が後ろに引っ張られる

なぜなら、腕が後ろに引かれることによって、肩関節も後ろに引っ張られ、

鎖骨の外側が後ろに引かれ第1肋骨を支点にしてテコのように

鎖骨の内側は前に押し出される動きが強制されてしまい、胸骨と鎖骨の間で擦れが起きて炎症を起こすからです。

胸鎖関節も関節なので、関節の脱臼をしてしまうことがあるのですが、

この胸鎖関節の脱臼は、交通事故や、ラグビーなどの激しい競技の中で、

腕が急に強く後ろに引かれることで、鎖骨の内側が胸鎖関節の強固な靭帯・関節包を

前に押し出すようにして脱臼受傷することが多いです。

この腕が後ろに引かれる動きが強制されると、脱臼はしないにしろ、胸鎖関節炎を起こしてしまうことがあります

今回のAさんも仕事中に、腕を後ろに引かれるような動きが加わった可能性もあります。

原因② 呼吸が慢性的に浅い

これは、胸鎖関節付近にある「胸鎖乳突筋」という筋肉があり、息を吸うときに補助的に使われる筋肉なのですが、

呼吸が浅いせいで、息を吸う時などにこの筋肉が使われすぎてしまう事によって、胸鎖関節付近にストレスをあたえてしまうためです。

胸鎖乳突筋は下記のイラストを参考にしてください。

耳の後ろの骨から、胸骨と鎖骨内側につく筋肉で、食いしばりや歯ぎしり、頭を固定(デスクワークなど)、首を傾げる、呼吸の吸うタイミングで使われる筋肉です。

その筋肉が絶えず緊張してしまう事で、胸鎖関節にストレスはかかり続け、炎症を引き起こす可能性があります。

今回のAさんも仕事が忙しく体が疲れて猫背になっていたことによる呼吸の浅さと、

もともとの食いしばり・歯ぎしりの癖もありましたので、胸鎖関節炎になる要素は多くあったと考えられます。

原因③ 病気の合併症

胸鎖関節炎は主に2つの病気の症状として起きてしまう事があります。

  • 化膿性関節炎
  • SAPHO(サフォー)症候群

それは上記の2つの病気です。

化膿性胸鎖関節炎(化膿性関節炎)の原因 は、関節の感染症で、細菌感染、ウイルス、真菌の感染がで、胸鎖関節に炎症が起きます。

SAPHO症候群は、滑膜炎(S)、湿疹(A)、膿疱(P)、骨化症(H)、骨髄炎(O)が主な症状で、原因不明とされている病気です。

このSAPHO症候群は、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という、

手のひら足の裏に水膨れのような膿疱(のうほう)ができる症状が出るのですが、

その際に掌蹠膿疱症性関節炎といった関節炎の症状を合併しやすく、その痛みは「胸鎖関節」でもみられるそうです。

胸鎖関節の炎症はただでさえ日常生活で起こりにくい症状なので、

原因に心当たりなく痛みを突然訴える場合は、この病気の可能性をうたがいます。

1度、整形外科にかかることをオススメします。

整形外科を受診して、特に異常がない胸鎖関節炎の場合は、

当院の治療整体を受けて良くなる見込みがありますのでご安心ください。

また、SAPHO症候群の場合は、感染性が全くないので、安心して整体を受けにいくことができます。

対策セルフケア

効果としては、背骨をペアストレッチで伸ばすことによって、胸が広がる姿勢をつくることにより、

胸鎖関節がきれいな位置に収まるように整い、炎症を早く落ち着かせることができます。

また、背骨が伸びて、それにつながる肋骨の形も整うことによって、呼吸が深くなることが期待できます。

肋骨が広がり肺に入る空気量が多くなることで、自律神経的にも整うことができ、食いしばりや歯ぎしりの原因のストレスケアとしても有効です。

注意点としては、肩をあげるときに、胸鎖関節の炎症が強い時は、痛みを伴うことがありますので、

痛みがある場合は無理せずにペアストレッチを中断し、患部の「アイシング」を行いましょう。

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アイシングで冷やすことによって、炎症を落ち着かせる効果があります。

おわりに

今回は、非常に珍しい胸鎖関節炎の考えられる原因3つとその対策セルフケアについて解説していきました。

痛めてしまう方が少ない症状なので、ネットで調べても詳しい情報を得られないことがあります。

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